転職活動において、どういったスキルが必要か、
エクセル、プレゼン力、分析力、営業力でしょうか。
それらも必要ですが、転職活動の必須スキルは「ロジカルシンキング」です。
ロジカルシンキングを身につけることで、全てのスキルがベースアップし、かつ転職活動における職務経歴書の作成や面接などにおいても、通過率がぐっと上がること間違いありません。
転職に活用するロジカルシンキングを紹介します。
この記事を読み、他の人とロジカルシンキングによって差別化し、より良い転職活動にしましょう。
転職の必須スキルであるロジカルシンキングができていない例
- 自分の説明にブラックボックスがある
- 自分の結論が途中で迷子になっている
- プレゼン資料のストーリー作成に時間がかかっている
- 報告を起承転結でしている
自分の説明にブラックボックスがある
これは話をしていてよく感じる部分で、当人では気づきにくいものです。
AだからCですよねという話をした場合に、そのロジックは両者にとって共通のものなのかということを確認せずに進めると、そこにブラックボックスができます。
両者においてのバックグラウンドが異なる場合になどには多く見られますが、それに限らず話が飛躍していてわからないと感じる場合には、ブラックボックスがあると考えられます。
通常であれば、3段論法として、A=B、B=CということはA=Cですよねといったロジックをが存在しますが、A=Cから話を始めてしまうと、話が通じなくなってしまうことが想定されます。
バックグラウンドが同じ人ばかりと話していると、ロジックが抜けに気づかずブラックボックスを作ってしまっていることがあるので注意です。
自分の結論が途中で迷子になっている
結論から伝えることを意識し、理由をそれぞれ説明していくと、気づくと結論が異なっていることありますよね。
これは結論ファーストを意識するがあまり、それに伴う構成を立てておらず、結論が変わってしまうケースです。ロジカルシンキングは、ピラミッドストラクチャーやロジックツリーにあるように、結論だけでなく、結論を導き出した要素もしっかりとロジックが存在します。
これらを意識してロジックを構成すれば、結論にも重みが増します。
プレゼン資料のストーリー作成に時間がかかっている
これについては、一つ前の要素と重なる部分がありますが、プレゼンについては、伝えたいこと(結論)をファーストで考えます。
伝えたいことをより効果的に伝えるために、必要な要素を分解していくことで、プレゼンのストーリー構成の枠組みはスムーズに作ることができます。
ストーリー作成に時間がかかっているということは、伝えたいことが不明瞭であるか、ロジック的に組み立てができていない可能性があります。
報告を起承転結でしている
ビジネスにおいて、一部を除いて、起承転結で報告することはないです。
これはよく言われていることですが、結論を伝えてから、それに関する附帯情報を話すということは、徹底するべきです。こういった点からもロジカルかどうかの判断材料とされており、面接官だけでなく、その前の転職エージェントにおいても見られていると思っていた方が良いでしょう。
それでは転職活動へのロジカルシンキングの活かし方について紹介します。
転職スキルは、職務経歴書の構成においても影響している
職務経歴書の作成において、フレームワークやロジカルな構成は非常に重要です、
自分の成功事例やアピールポイントなどを記載しているかと思いますが、普通につらつらと書いているだけでは、数多くの経歴書を見ている人事担当者に情報が伝わらないです。
パッと見から理解しやす構成とするために、ロジカルシンキングが役に立ちます。
例えば、営業として自分の担当先で売り上げを伸ばしましたという事例の場合、
3Cなどを利用し、市場・競合・自社での環境を明記することで、どういった状況で売り上げを伸ばしたのかがわかります。かつ、そういった環境だからこそ、そのプロセスを踏んだというステップにも結びつくため、フレームワークを利用した経歴書の記載方法はおすすめです。
そもそもフレームワークとは、ロジカルシンキングにおける思考の抜け漏れ(MECE)を防ぐために使用されるものです。そのため、経歴書作成においてもフレームワークを使用することで、読み手にとってもブラックボックスを作らないので、成功事例として納得感も高くなります。
転職の必須スキルを用いて、志望理由をより深い内容にするためにやること
志望動機には、グルーピングとロジックツリーを使用して作成することがおすすめです。
志望動機は、自身のキャリアとを関連して作成することで納得感が高くなり、伝わりやすいものとなりますが、実際には「職場環境を変えたいから」「年収を上げたいから」「キャリアとして経験を積みたいから」など理由として弱いものが挙げられると思います。
もちろん、こういった理由では、書類で落とされることになります。
そこで、グルーピングとロジックツリーを使用し、志望動機を詰めていく方法です。
転職を希望する先の事業内容を箇条書きし、さらにそこからロジックツリーで深掘りしていきます。これら作成時にはMECEを気にせず、どんどん書きたしていき、ある程度出揃ってから、再度グルーピングし直します。
合わせて、自分の強みやキャリアにおいても同様の方法でロジックツリーを作成し、深掘りをしていくことで強みとなっていることの裏付け・理由を明確にします。
そして、企業で作成したロジックツリーと自分のロジックツリーとで紐づけられる部分を関連づけて志望動機を作成することで、納得度の高い志望動機となるとともに、それらに対して質問された場合においても、浅い回答にならず、回答にも深みがでます。
これら工程においては、So What? / Why So? を意識して実施することで、スムーズに進むかと思います。
転職スキルは面接でも活躍、結論ファースト+理由は3つ用意しておく
さて、ここまで書類面におけるロジカルシンキングの話をしてきましたが、最後に面接時の活用方法です。
面接においては、「結論ファースト+理由は3つ用意しとく」です。
冒頭でも述べたように、結論から話をすることは当たり前ですが、結論の納得性を高めるために、理由を3つ用意することがポイントとなります。
3つ全てを伝える必要はないですが、事前に準備できる質問においては、Why So?に対して答えられるように常に3つ程度用意しておくことがおすすめです。
なぜ3つなのかについては、複数理由があるほど結論の納得度が高まるという要素と、複数になった場合は3つ程度に集約されるということから、3つを推奨しています。
また、3つ用意していることで、質問の仕方が多少違っていても対応できることからもおすすめです。
転職スキルは転職活動に限らず、ビジネスに必須
転職活動において、なぜロジカルシンキングが活用できるかというと、ビジネスではロジカルシンキングが必須だからです。その必須であるからこそ、経歴書や面接で見られています。
ロジカルシンキングを体系的に学び、日々の業務においても意識することで、仕事の質が向上することも間違いないです。
体系的に学ぶのであれば、こちらの書籍がおすすめです。
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伝えるということや思考を整理する技術、論理的に構成する技術など、これを読めばロジカルシンキングを学ぶことができます。
一度もロジカルシンキングについて学んだことがない方は、読んでみるべきだと思います。
次に、ピラミッドストラクチャーをベースとして学ぶ書籍としてはこちらです。
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こちらはコンサル出身者などが推薦書籍としてよく挙げられているのをよくみるものです。
上記2冊については、分厚い書籍であるため、時間もないし、簡単に読みたいという方は、こちらがおすすめです。
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3分程度で読めるように各ブロックに分けて、ロジカルシンキングの事例を紹介しています。簡単に学びたいという方は良いかと思いますが、物足りないと感じる場合は、上記2冊が良いかと思います。
コンサル志望の方などは、上記2冊は必読ですね。
最後に、思考のトレーニングがしたいということであれば、こちらの書籍がおすすめです。
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コンサルの面接に使用されるフェルミ推定やケース面接の対策に用いられるものです。ロジカルシンキングのMECEやロジックツリー等を身につけるには、実際に思考の上で活用しないと身につかないため、ぜひ1日1問解くなどして、練習してみてください。
まとめ
ロジカルシンキングはビジネスの必須スキルといっても過言ではありません。そのため、転職活動においても、そこを見られていることも多いです。
しっかりと身につけ、自信を持って、転職活動に向かっていただければと思います。