MRから転職を悩んでいる方や実際に転職活動を始めようと考えている方で、「何から進めてよいかわからない」と感じていることが多いように思っています。
転職が初めてでという方も少なくないため、わからないことが多くあるのは、当たり前です。私自身も、MRから他業種に転職した一人ですが、無事希望していたマーケティングに関わる職種に転職することができました。
ただ、進め方1つで、他の転職希望者と差がついてしまうなと感じるところもあり、損しないように、またわからないことが1つでも減るようにと、MRから転職する際の進め方として、こちらの記事でまとめることにしました。
現状のステップごとに、まとめておりますので、ご自身の当てはまる状況から読み進めてもらえれば、効率的に進められます。目次よりご確認ください。
①MRから転職を検討している
MRからの転職を検討しているステップの方においては、なぜ転職したいと考えるのかについて、棚卸しをしていく必要があります。
棚卸しすることで、自分が転職したい理由というのがより明確になるとともに、転職先選択の軸になってくるため、初期段階においては非常に重要になります。
これら理由が明確であれば、転職サイトや転職エージェントの利用においても、適切な転職先の斡旋をしてもらえるため、転職を失敗するリスクも減らすことができます。
また、この時点で、転職することを決められていない場合には、転職に対する何かしらの不安やMRに期待することを持っているケースも少なくありません。それにおいても、解決していく必要があります。
それぞれ進め方を確認しましょう。
転職したい理由の棚卸し方法
転職したい理由の棚卸し方法は、転職したい理由において、例えば、「営業職がつらい」「MRの将来性に不安がある」「全国転勤のない職種に就きたい」「他の仕事にもチャレンジしたい」等が挙げられた場合に、それぞれさらに、深堀りしていく方法が、簡単でわかりやすい方法となります。※理由はあくまで一例です。
「営業職がつらい」について深堀りしていくと、将来性に不安とは、なぜそう思うのかを書き出していきます。
営業職がつらい要素
- コミュニケーションを取ることがつらい
- 数字を追うことを負担に感じる
- 医師やMSさん等に気をつかうのがしんどい
上記の要素に分けられたとした場合、さらに深堀りしていくと、理由が重複してきたり、要素が明確になってくるかと思います。
「コミュニケーションを取ることがつらい」をさらに深堀りすると、
- 医師との雑談を考えることがつらい
- 毎回ディテール内容や資材を考えられない
- MR間の情報共有も煩雑に感じる
が挙げられ、自分にとって負担に感じていることが浮き彫りになってくるところまで繰り返すことで、転職したい理由がクリアになってきます。
同様に「MRの将来性に不安がある」についても深堀りをし、すべての要素で実施してください。
これら転職したい理由を明確にすることの重要性として、適切な転職先の選択に重要というお話をしましたが、理由が明確でないままに進めてしまうと、転職先においても同じ要素があると、また転職の必要が出てきたり、転職した意味がなくなってしまうということもあるため、転職したい理由については、クリアにしておく必要があります。
転職に対する不安要素の明確化
転職に対して不安に思うことは、避けては通れないと思います。MRから転職をすることで、多くの環境の変化がつきものであるため、それらに対して不安に思うことは当たり前です。
これらについても、上記と同様に不安に思うことに対して、その理由の深堀りをしていくことで、本当に不安に思っている根底となっている要素を明確にすることができますので、手間かもしれませんが、こちらの工程を踏みクリアにしてください。
環境の変化については、誰もが従来避けたいと感じるように脳科学的には証明されているため、環境の変化するための理由付けを自分の中に持つことで、環境の変化を受け入れられるような準備をすることになります。
自分にとっても、また家族がいる場合には説得材料となるため、漠然とした不安から、具体的な不安要素に落とし込むことで、解決できるものかどうか判断することもできるようになります。
ここまできて、転職することの理由が整理できれば、次のステップに進むことができます。
結構めんどくさいなと感じた方もいるかと思いますが、よりよい転職をするためには必要なプロセスですので、頑張ってやってみてください。ただ、「こういうの苦手です」という方は(私もですが)、導入だけでもプロに無料でしてもらうことも可能ですので、利用してみるのもありです。
不安要素や潜在的に自分ではわからない要素を明確にしてくれるなど、得られるものは多いと思います。無料なのでやって損はないですね。
では、次のステップに行きましょう。
②MRから転職することを決めた
ここまでのステップで、MRから転職することを決められれば、次はどのように転職先を選択していくのか、転職先をどうやって探していくのかを考える必要があります。
では、まずは転職先の選択方法について見ていきましょう。
MRからの転職先の選択方法
転職先の選択方法は、まず転職したい理由から選択していくことが一番わかりやすいように思います。
転職したい理由が「営業職がつらい」ということであれば営業職を外す必要がありますし、一方でポジティブに「別の仕事にもチャレンジしたい」ということであれば、どういう仕事に興味があるのかという点を具体的に深堀りしていく必要があります。
MRからの人気の転職先から決めることもできますが、自分がどういうことをしたいのかという点をしっかりと把握すること大事です。
やりたいことを探す方法として、大きく2種類あります。
現職から考える場合は、MRを通して、どういった時に楽しいと感じるか、やりがいを感じるかというように、現職といった限られた中から考える方法です。
人生を振り返り考える場合は、もっと広域で考える方法です。
現職から考える方が比較的簡単と思いますが、現職にフォーカスを当てている分、漏れてしまっている部分もあると思いますので、一番良いのは人生を振り返り棚卸しすることが抜け漏れもなく、本当にやりたいことが見つかることもあります。
人生を振り返る考える方法としては、なかなか自分だけでは私自身は難しいと感じていたので、一応2種類方法をご紹介します。
(自分でできる方は読み飛ばしてしまってOKです)
1つ目は、書籍によって進める方法です。
自己分析本も多く出ており、それを活用する方法です。その中でも私のオススメは、Webテストで自己分析ができるというものです。
書籍にアクセスコードがついており、Webテストを通して資質を浮き彫りにして、その診断結果からどんな活躍ができるのか等を説明してくれることにより、言語化できるということが非常に優れているところです。
ベストセラーにもなっており、書籍で気軽にできる点もオススメのポイントです。
2つ目は、対人によってキャリア相談をして進める方法です。
これは先程紹介した無料相談を受けられるものです。ネットではキャリア版ライザップと紹介されていたりするものですが、無料で45分のキャリア相談を受け付けています。
キャリア版ライザップいうだけあって、無料後の費用は高めですが、キャリアアップの自己投資としては安いと評判ですので、相談者が増えているそうです。
自分のキャリアと真剣に向き合いたい、また他の転職希望者と差をつけたいという場合には、選択しても良いと思います。
かなり有利に進められることになるので、無料部分だけでも受ける受けないで差が出るため、損をしないように(差をつけられないように)受けておいても良いかもです。
転職先をどうやって探していくか
転職先(求人)を探すには、求人先を持っているところにアプローチしていく必要があります。主には、転職サイト、転職エージェントを利用することになります。
なぜ、利用することが必要かというと、自分だけではアクセスできない求人・未公開求人があるため、転職サイトや転職エージェントをうまく活用して、そういった求人の情報を得ることが必要になります。
転職サイトと転職エージェントの使い方は、転職スタンスで使い分けが可能です。
転職スタンスとは、”キャリアアップ”か”キャリアチェンジ”のどちらを意識した転職先であるかということになります。
- キャリアアップ:特定の分野においてより専門性や経歴を高め、ハイポジションを狙うことで年収を高めることを目的とするスタンス
- キャリアチェンジ:主に現状とは異なる業種に対し、これまでの経験したことを活かし、発展させることを目指すスタンス
キャリアアップの場合は、転職エージェントを利用し、キャリアチェンジの場合は、具体的な職種が決まっている場合には転職エージェントで、多くの求人を見て絞っていきたいとなる場合には、転職サイトを併用してという形になります。
詳細は下記記事でまとめていますが、上記の自己分析が済んでいる前提とした場合には、転職エージェントを一択で問題ないかと思います。
ここまでで転職先が決まってきたら、より具体的に準備していく必要があります。次のステップを見ていきましょう。
③転職活動(書類選考、面接、一部テスト)
実際に応募先が決まってくると、まずは第1段階が書類選考となります。こちらが通らなければ、始まらないため、書類(履歴書。職務経歴書)はしっかりと作り込みましょう。
書類選考をパスすると、次がテストもしくは面接を受けることになります。
書類選考および面接において、共通して必要なスキルにロジカルシンキングがありますので、そちらについては、別記事で紹介していますので、参考にどうぞ。
では、書類選考と面接について説明します。
書類選考
主に準備に時間をかけるものは、職務経歴書となります。職務経歴書は、自身の職務経歴の詳細を記載し、かつ営業成績や自己PRなども記載します。
この職務経歴書を元に、最初にふるいにかけられるポイントとなります。
いかにわかりやすく、かつPRのポイントに目が行く作りにするかが重要です。一般的な職務経歴書のフォーマットも存在しますが、似たりよったりになるため、それをベースとしてどこを見て欲しいのかを明確にし、作り直すのが良いと思います。
下記記事で、書類選考は詳細記載していますので、参考にご覧ください。
面接のポイント
面接については、事前準備がどれだけできるかでかなり差が出てきます。聞かれるであろう内容について、ロープレを実施してしっかりと対策をすることが重要です。
面接の内容については、主には下記の通りです。
いずれにおいても、思考パターンや強みを上記を通して確認しています。
自分自身について
自分自身については、職務経歴書から、自分自身について深堀りされます。「このときにはなぜこれを選択したのか」、「なぜそう考えたのか」「他に方法はなかったのか」など、どんどんと深堀りされますので、自分の職務経歴書から質問を受けそうな箇所については、3つなぜを繰り返しても答えれるように準備しておいてください。
議題に対する考え方について
議題に対する考え方とは、時事問題や業界のニュースなどのテーマに対して、どう思いますかと考えを問われるケースです。
これについては、旬な話題に対して、自分の考えを持っておく必要があります。それぞれのテーマに対して、自分がそう考えた理由を最低でも3つ用意しておくことで、理由に説得力が増しますし、十分に検討がなされている印象も見られます。
これも行き当たりばったりではなく、常にニュースに対して自分の考えを持つ、理由を3つで説明するクセをつけることで、想定していないテーマであっても対応することができます。
まとめ
以上大きな流れに沿って進め方を紹介しましたが、全体を通して、自分自身だけでは十分に準備することが難しいことも多くあります。
より効率的に良い結果を得るためには、利用できるものは十分に活用することが近道だと考えています。転職は、人生のターニングポイントになりますので、私は書籍や自己分析等の自己投資を惜しまず利用しました。
後悔のない転職活動となるようにも、しっかり考え進めてください。