初めて転職をするときには、何もかもがわからないことばかりと思いますが、職務経歴書の書き方について紹介します。
私がMRから転職した際に、書類選考は落ちたことがありませんでした。
ただ、実際には私も初めて作成したときには、リクルートや転職サイトにあるフォーマットを使用して書いていたため、一般的な職務経歴書と似たりよったりの内容となっていました。
それを元に転職エージェントに添削してもらうと、これでは数多くの書類に埋もれてしまうと、他と差がつけれるポイントや構成についても、教えてもらうことができました。
今回は、それらポイントや実際に私の職務経歴書の構成についてまとめましたので、作成前に一読してみてください。
冒頭からお伝えしておきたいこととして、職務経歴書の書き方にルールはないということです。履歴書のように名前や住所、学歴を書くと決まっているわけではなく、自分の職務経歴をいかにわかりやすく伝え、アピールしたい部分にも目を留めてもらえるかが重要となります。
と言いつつも、最低限押さえておかなければならない項目もありますので、それは内容として盛り込んで貰えればと思います。
特に、差別化のポイントとしては、職務経歴の詳細に記載する「実績」「担当領域」と「自己PR」が特に差がつきやすいので、この点を重点的に紹介します。これらの項目については、それぞれアピールできることは漏らさず記載しましょう。
では具体的に、順を追って内容を確認していきます。
職務要約
職務要約とは、大学から卒業後にどこに入社して、どんな職種をしてきたのか簡単にまとめたものとなるため、新卒で1企業であれば、2.3行でまとめられるものです。
ここでは特段、特殊な職種でなければ、簡単に書いてしまって良いと思います。
もし、情報としていれるのであれば、担当領域や施設(開業医や病院)等の概要を記載するのもありですが、ここであまりボリュームをかけすぎても、要約できていないと見栄えが悪くなります。
職務経歴の詳細(MR独自の項目も含め)
職務経歴の詳細は、下記について記載します。
- 会社名
- 職務履歴(研修→配属→担当エリア等)
- 担当施設・施設軒数←MR
- 主な訪問先(診療科)
- 担当製品(領域)←MR
- 自身の役割(チームリーダー、エリアプロモーター等)
- 営業実績(上期、下期、前期比等)←MR
職務履歴(研修→配属→担当エリア等)
職務履歴については、研修や配属、担当交代等のイベントがあったタイミングを記載しておくと、どういう遷移を追ったのかわかりやすいです。
上から時系列で古い順に記載していきます。
ちなみに、担当変更等で担当売上が多くなっている場合には、アピールとなるため、エリアの市場規模もしくは担当総売上を記載すると、会社から期待されている状況であったことを伝えるポイントとなります。
シンプルに大学担当や領域変更でオンコロジーになったり等も、アピールポイントとなります。
担当施設・施設軒数
担当施設・軒数においては、どのような施設形態(病院・開業医等)でどれだけの規模の施設、かつどれぐらいの軒数を担当していたのかを記載します。
主な訪問先(診療科)
主な訪問先については、どのような診療科に行っていたのかを記載します。一部の領域に特化しているのか、幅広い領域の経験があるのかをこの領域から確認することができます。
担当製品(領域)
担当製品については、上記の訪問先と同様に、どのような領域と製品を担当していたのかを記載します。数が多い場合には、主要(重点)製品を記載してください。
担当領域については、プライマリーではあまりアピールポイントになりませんが、オンコロジーや希少疾患等、特殊な領域にについては、アピールポイントになるため、そういった場合にはしっかり記載しておきましょう。
自身の役割(チームリーダー、エリアプロモーター等)
役割において特記すべき役割がある場合には、追記しておくとアピールになりますので記載しておいてください。
例)チームリーダー等でマネジメント経験があるのか等
営業実績(上期、下期、前期比等)
営業実績は、目立ちやすいアピールポイントです。
MRも営業職であるため、評価を受けるのは数字であることが多いです。達成度が高いとやはり職務を全うできると評価を受けますし、達成度が低い場合には、少しフォローが必要な場合もあります。
達成度が低い場合には、面接時に指摘されることもあるため、どういう理由で、どういう対策をして、どういう結果になった等、ポジティブに取り組んでいたことをアピールできるように考えておくと、印象も悪くありません。
営業実績の記載方法は、上期、下期、前期比等で分けて、重点品目について製品ごとに記載しておくと良いです。また、時系列で記載し、EXCELのように枠組みを作るなど、見やすさの工夫をしておくと、尚良いです。
一方で、いずれのMRのアピールポイントとするため、差がつきにくい場合もありますので、次の自己PRを充実させましょう。
自己PRの書き方
自己PRが最も職務経歴書においてアピールが可能な部分となりますので、ポイントを説明します。
自己PRは主に成功事例を記載し、そのプロセスにおいて自身で考え行動し、再現性のあるものなのかが評価のポイントとなります。
自己PRに記載する要素は以下のとおりです。
- 事例ベースで書く(2〜3つ)
- 具体的な数値を入れる
- 課題・アプローチ・結果を書く
それぞれ説明します。
事例ベースで書く(2〜3つ)
自己PRとして、「〇〇ができます」や「〇〇な経験があります」では、説得力にかけるため、具体的な事例ベースで、どういうプロセスをもって、自分はこういうところを意識して活動したということを、記載することで説得力を持たせるようにします。
また、事例の記載方法として、下記のように見出しをつけて、具体的な達成内容を記載すると、事例内容に興味を持ってもらうことができます。
例えば、
■エリア講演会の活用事例
「重点施設における採用率〇〇%達成」
■新規発売の薬剤で高い成果を創出した事例
「〇〇領域の□□売上げ全国△位」
具体的な数値を入れる
具体的な数値を用いずに、「高い売上げを得た」や「多くの施設で採用に至った」と記載したところで、やはりインパクトに欠けるため、上記のように見出しに具体的な数値を記載するとともに、事例の内容にも「○施設中○施設に採用」や、「〇〇%売上げ増に貢献した」等を記載することで、より具体性を持たせることができます。
課題・アプローチ・結果を書く
自己PRにおいて重要になるのが、アプローチです。自身で考えたアプローチとなるため、その人独自に工夫した点となるため、採用担当者が重視して見ている点となります。
アプローチとして、理解しやすい記載方法として、「課題・アプローチ・結果」の順に書くことです。
どんな課題があったから、このアプローチを選択したのか、そして結果どうなったのかが時系列として記載があるため、理解しやすく、アプローチにもフォーカスがあたりやすいです。
また、結論については見出しに書いてあるため、結論は何か、そして説明という構成にもなっているため、非常に読み手としてはわかりやす構成となっています。
終わりに
以上が職務経歴書の書き方となりますが、記載前に自身の経験を棚卸しておくことが非常に重要となります。また、自分が当たり前にやっていることが、独自のアプローチであることもありますので、棚卸しは時間をかけてやることをおすすめします。
また、自身で強みや弱みがわからない場合には、自分自身で考えず、プロに相談してしまうのが早い場合もあります。多くの人はプロに力を借りており、そこで差がついてしまっていることもあります。
無料で相談を受けているところもありますので、気になる方は下記を参考にしてください。
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良い転職活動となりますように願っております。
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