元MRの転職考察

MRから他業種(マーケティング関連)に転職を成功させた経験から、転職活動に役立つ情報を中心に発信しています。

MRから転職をおすすめする理由

MRからの転職先を考えた場合に、最も多く挙がるのは、MRから他社MRへの転職です。年収の増額が期待できますし、転職することのハードルも高くないため、選択されることが多いです。

一方で、私がおすすめしているのは、MRから転職(他業種)です。

MRをこれからも続けていきたいという方も、MRの将来性や営業が辛い等の理由で転職を考えている方も、他業種転職することが将来性という部分で、選択すべき転職先だと考えております。

 

その理由を今回はまとめましたので、順に見ていきましょう。

他業種



 

MRの将来性が不透明

不透明

MR職において、一番不安であるのが、MRそのものの将来性が不透明であるということです。

例えば、MRからの他社MRは、年収の増額が期待できたり、オンコロジーや希少疾患等を担当することでMRとしての価値は増加していくかもしれないですが、そもそもMR職が不要(少数で良い)となったら、その価値を活かすことができません

そのため、投資で置き換えると、今後が不透明なMRに、すべての資産を全振りすることで、かなりのリスクを負っているということです。

MRへの転職ではなく、他業種への転職することで、リスクヘッジするという意味でも、おすすめしています。

 

では、改めて、MRの現状を詳しく見ていきましょう。

 

年々減少しているMR数

下記記事にて、具体的にグラフを用いて説明をしていますが、昨今、各社が大型の早期退職を募っているのはご存知ですよね。製薬会社の方向性から、MRの絶対数を減らそうとしている状況であるのは、確実だと言えます

pikopikopun.hatenablog.com

さらに、MR数全体を見ても、直近10年間で最もMR数が多かった2013年から2019年にかけて、8500人程度MRが減少しています

ここ数年の状況からしても、これからMR数の減少は大幅にとは言わないまでも、減っていく傾向にはあるということです。

 

環境変化による適正MR数の変化

追い打ちをかけるように、コロナウイルスの大流行がありました。

コロナウイルスによって、強制的に新しい情報提供のスタイルを選択せざるを得ない環境に置かれた製薬会社は、早急にオンライン面談やWebを介した情報提供に力を入れていきました

また、情報提供側(製薬会社)だけではなく、受けての医師側においても、(本来であればオンライン等の受け入れが低いにも関わらず)想定以上のスピードで、新たな情報提供の形を受け入れていっている状況です。

このような環境変化によって、これまでのMR数が不要となってきており、MR数の減少に拍車をかけるのではと、危惧しています。

 

安全性情報の収集にMRは不要か

本来、MRの役割として、安全性情報の収集が役割とあったわけですが、上記同様に環境変化によって、オンラインでの報告システムの導入が進み、その面においてもMR数の確保の必要がなくなってきているということも、将来性において不安を残すこととなっています。

 

製薬企業に営業職以外の枠は非常に少ない

少ない

他業種への転職をおすすめする理由として、社内におけるMR職以外の枠の少なさがあります。今後、MR職が現状より不要になったとした場合に、社内に別の職種で受け皿があるのであれば、将来は安泰だと思いますが、実際は、MR職以外の枠は非常に少なく、社内異動で対応できるとは思えません。

そのため、やはり早期退職を募るという選択を取るしかないのではと思っています。

その際に、他社MRへ移ればと考えた方もいるのでは、と思いますが、各社が同じ状況で、MRを採用するとなると、かなり優秀なMRでなければ採用してもらえないのではないでしょうか。

現に、新卒採用を薬学卒に絞る企業などが出ていることからも、MRの少数先鋭化は進むと考えられます。

そういった早期退職を迫られる年齢や状況になる前に、他業種への転職をすることで、リスクヘッジになると思われます。

 

自分の市場価値の向上を意識して

向上

次の他業種への転職をおすすめする理由として、自分の市場価値を高めておく必要があるということです。

MRをの市場価値は、MR間においてはある程度の評価を得られますが、転職市場においては、それほど高くないというのが現状です。

というのも、他の営業職と比べて、リテラシーの高いお客(医師)に価格の交渉も伴わない営業となると、他の営業職に比べるとスキル面が不足することがあります。さらに、高年収ということになると、採用しづらくなってしまいます。

 

市場価値の向上のポイント

自身の市場価値は、基本的には掛け合わせにより希少性を上げていくということが、価値向上に寄与しています。

つまり、「MR経験×〇〇」が自分に何があるかです。

採用側として、「MR経験×マーケティング経験×英語」となってくると、マーケティング職や企画職にもグローバルに使える人材となります。

このように自分の市場価値を上げるためにも、「MR×他職種」の経験が活きてくると考えており、他業種転職をおすすめしています。

一度、現状における市場価値を知りたいという方は、以下で無料で診断することができますので、気になる方はどうぞ。

 

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人生において1職種で終わるのか

人生

ここまで挙げてきたMRから他業種転職をおすすめする理由は、現実的なものを紹介しましたが、最後の理由は、人生論となります。

人生において、仕事が多くの時間を占めており、どういう人生だったのかを決める要素に大きく影響していると思います。

その際に、MR職のみで終わって良いのかと、疑問に思わないでしょうか。もちろん、MRを天職だと考えている方にとっては良いことですが、MRが辛い、就活では第一志望ではなかったなど、本望ではない方も多いと思っています

そういった方にとって、MRのみの経験で終わってしまっても良いのか、チャレンジする機会があるのであれば、逃さず行動に移すことで後悔しないのではと思います。

結婚や子どもなど、しがらみが多くなると、容易にチャレンジができなくなりますので、チャンスを逃さないようにしましょう。

 

まとめ

この記事をご覧になっている方々は、何かしらキャリアに悩みを抱えている方ではと思っています。転職の云々の前に、一度自分がどうしたいのかといった点を考えてみると、自ずと答えが見えてくることがあります

(自分では難しいという方には、求人の紹介のないキャリア相談を実施しているポジウィルキャリアがおすすめです。45分無料で相談に乗ってもらえます。)

現状の環境から変化することには、体力が必要となるため、どうしても後回しにしてしまうこともあるため、この記事を読んだ方の背中を少しでも押すことができれば、これを書いた意味があったのかと思います。

 

↓少しでも何か参考になれば、こちらを押してもらえると嬉しいです。

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