元MRの転職考察

MRから他業種(マーケティング関連)に転職を成功させた経験から、転職活動に役立つ情報を中心に発信しています。

MRの転職が難しい5つの理由

昨今のMRの早期退職を募る製薬会社増えてきており、MRから転職を希望する方が増えてきています(関連記事情報は下記にまとめています)。

その上で、MRから他業種への転職において、私自身がMRからの転職を経験したなかで、特に難しくさせているなという要素をまとめました。これは、転職を希望している多くのMRの方に当てはまることだと思います。

また、それぞれの理由において、取り得る対応も併せてまとめておりますので、参考になれば嬉しいです。

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MRの転職が難しい理由

難しい

MRからの転職、特に他業種への転職は、実際に転職活動をしてみると、思っている以上に厳しいと感じることが多くありました。では、他業種転職において、なぜMRは難しくなってしまうのか。

それは下記要素に対して、現実と理想に大きくギャップがあるからです。

 

年収の高さ

MRの転職において、一番に挙げられる要素として、現職における年収の高さです。

ご存知の通り、「MR=年収が高い」というイメージの通り、上位にランクインすることも多い職種となります。

転職活動を開始するとなった場合に、「年収のボーダーを現状より下がらないこと」とする場合が多いと思います。現状の生活水準が下がらないようと考えると必然的にそうならざるを得ないです。

ただ、他業種となった場合に、その条件を叶えることは、一部を除いて難しいことがほとんどです。

それは、製薬企業の年収水準が高すぎるということが一番の原因です。他業種への転職として、製薬企業への転職であった場合には、難しくないケースも見られますが、製薬企業以外への他業種転職となった場合には、業界そのものの年収水準が高くないことばかりです。

業界水準そのものが高くない環境において、MRの高い年収での採用はほとんどできないと言っても過言ではありません。

 

年齢

これまで経験したことのない他業種への転職の場合に、採用率に最も影響が大きい要素となります 。

未経験採用における転職は、基本的には新卒>第二新卒>20代」というように、採用率が高くなる傾向があります。というのも、転職後のキャリア構築を考えた場合には、20代後半に差し掛かるほど難しくなるため、なるべくキャリアの早期で採用をしたいと採用企業側の意図もあるからです。

全くの未経験といっても、製薬業界の知識が活かせることや営業経験が活かせるような業種で合った場合には、多少年齢が上がっても考慮されることはありますが、経験上、未経験の業種では30歳までというのがボーダーとなってきていると感じました。 

 

スキル

MRが身につけているスキルという面も転職を難しくさせる要素と考えられます。

MRで身につくスキルについては、物理的なスキル(例:英語、プログラミング等)とういうよりかは、測りづらいコミュニケーション能力やエリア戦略等のスキルが多いと認識しています。

これらスキルは、他業種への転職において、アピールポイントとして訴求しづらい部分もあるため(職務経歴書や自己PR次第ではあるが)、他の転職希望者と十分に差別化をしないと採用率が下がってしまう可能性があります。

 

仕事の自由度

MR(営業)職においては、仕事の自由度が高く、自分の裁量が多い働き方をしている場合がほとんどだと思われます。

一方で、他業種となると、 どうしてもMRと比較して自由度が下がるということが多いため、これまでの働き方からのギャップで受け入れ難いとなっている場合も散見されます。

実際に、デスクワーク等も必然的に多くなることも考えられるため、それに耐えられないので、このままMRが自分に合っていると仰る方もよく見かけます

 

自己評価

これはMRに限らず転職を経験していない方に多く見受けられますが、自己評価が高いということです。

MRという職業は年収が高いという側面があるため、転職市場においても評価が高いという認識になっているため、自分にはこういう他業種を狙えるのではと理想が高くなっているケースです。

前で紹介したスキルに重複する部分もありますが、自己評価は高いものの、それに伴うスキルがアピールしづらかったり、評価されにくかったりなどするため、転職市場においての自己評価とのギャップが生まれてしまうことがあります。

ひとまず、現状の市場価値を把握しておくことが、ギャップを埋めることにつながりますので、ミイダスで一度現状を確認しておくことをおすすめしています。

これまでの転職データ等から年収ベースで市場価値を出してくれるので、相場観がつかみやすく、担当者がついて話をする必要もなく、無料で気軽に現状を知ることができるので、転職をするか悩んでいる段階でも使用しやすいです。

 

 

5つの要素について、説明してきましたが、自分の経験や他のMRさんを見ていて、本当に当てはまる方が多いなと感じています。

ただ、これらの要素においても、解決策はあると考えておりますので、続けて紹介します。

 

MRの転職が難しい要素に対する解決策

解決

難しくさせる下記要素について、年齢以外においては、自分自身の転職経験でも解決策が取れたと感じているため、まとめて紹介します。

 

MRから他業種への転職を難しくさせる理由

  • 年収が高い
  • 年齢
  • スキル
  • 仕事の自由度
  • 自己評価

 

MR以上の年収を狙える他業種

年収が高いことがネックとなり転職できないという方においては、MR以上の年収を狙える他業種を選択してみるのもありだと考えています。

狙える業種については、コンサルティング会社、医療系ベンチャー企業が挙げられます。

コンサルティング会社

コンサルティング会社については、未経験での場合では、500〜700万円の年収ぐらいでスタートとなりますが、1つ上がれば700〜1000万円ぐらいを狙うことができます。これも年功序列ではなく、若手でMRを超える年収を目指すことは容易です。

さらに、今後のキャリアとしても、ポストコンサル(コンサル会社からの次のステップ)として、製薬会社の本社のマーケティング職・企画職へのステップアップなども多くあるため、長期的なキャリアとしてもかなり魅力的です。

ただ、入社へのハードルも高いため、時間をかけて対策は必要となります。詳細は別記事でまとめております。

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医療系ベンチャー企業

医療系ベンチャー企業においては、これからの発展性として、MR以上の年収を狙える業種と考えています。特に、ストックオプション(自社株を一定の価格で買える権利)を給与と別で付与しているところなどでは、企業の伸び方次第ではかなり上を目指せます。

医療系ベンチャー企業の代表格としては、やはりエムスリーは外すことはできません。既にベンチャーの域を超えていますが、現状においても高い年収水準であるため、MRからの転職希望が多い理由の1つです。

 

スキルは見せ方と自己分析

MRにおいて、スキルを評価してもらうことが難しいですが、職務経歴書や面接時のアピールの仕方で、十分に補填できる部分もあると考えております。

MRの職務経歴書において、アピールしがちな要素として、営業実績があると思いますが、ここにおいては、いずれのMRも記載しているため差別化は難しいとケースが多いです。

そのため、高い結果を出したプロセスにおいて、自分が考え、実施した施策等を深堀りし、それとスキルを絡めて自己PRとして職務経歴書に盛り込むことで、ある程度は差別化を図ることができます。

自分自身で難しい場合には、転職エージェントと詰めていくことも検討してください。

 

また、転職において、年収が下がりにくい/上がるスキルもあるため、それらを重点的に底上げしておくことも重要になります。

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MR以上に自由度・裁量がある場合も

仕事の自由度については、選択する業種や企業によって、実はかなり自由度が高い場合もあります。営業車を使って自由にどこにでもとまではいかないものの、在宅勤務が自由に選択できたり、フレックス制で始業・終業のタイミングが自由に選択できる企業もあります

しっかりと企業情報を得ることによって、自身の働き方にあった転職先を見つけることも可能だと思います。

 

自己評価との乖離は早めに埋めておく

自己評価と市場価値におけるギャップは、早期に埋めておく必要があると考えております。これは転職の有無に関わらず、市場価値を理解しておくことで、自分のスキルアップを意識することもできますし、他業種に関わらず、同業種における自分の位置づけも把握できるため、一度は市場価値を調べておくと良い思います。

市場価値を調べる方法としては、転職エージェントに相談することやネットで自分に近しいポジションの転職事例を見る、もしくは先程紹介したミイダスでこれまでの転職データを元に評価を得る等がありますので、ご自身にあった方法で調べてみてください。

 

 

 

終わりに

他業種への転職を目指した経験から、より早い年齢で始められたという点が転職を成功させた一番の理由と考えております。

年齢という要素のみは、なかなか対策がとりづらく、指標として数量的にわかってしまう部分でもあるため、転職を検討されている場合には、なるべく早く動き出すことが良い結果を得る始めの一歩となります。

この記事があなたの良い選択の一助となりましたら嬉しいです。

 

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