元MRの転職考察

MRから他業種(マーケティング関連)に転職を成功させた経験から、転職活動に役立つ情報を中心に発信しています。

MR早期退職の各社の状況と転職市場への影響-【まとめ】

昨今製薬企業におけるMRの大型の早期退職を募るというニュースが業界をざわつかせておりましたが、その現状をまとめることにしました。

というのも、MRの早期退職者が転職市場に流れ込んだ際に、私がMRの転職のタイミングとして推奨している20代〜30代初めの方へどの程度影響しているのかが気になったためです。

MRからの転職を悩んでいる方の参考にと、この記事を書いておりますので、何か一つでも得るものがあれば嬉しいです。

 

検討

 

MRの早期退職によるMR数の減少

MR認定センターより毎年、「MR白書」といったMRの実態についてまとめた資料が公開されています。2020年度版の情報を参考にまとめてみると、直近10年においてMR数がピークを示していたのは、2013年の65,752人でした。

そこから、6年をかけて毎年減少を続けていまして、2019年にはピーク時から約8500人減少しています。直近10年間において、最もMR数が減っている状況です。

総MR数の推移

これら背景には、薬価の引き下げや後発品普及の国の推進等、製薬会社の収益に対するネガティブな要素が多くあったことが影響していると思われます。

このような状況を見る限り、今後MRが増えていくということはあまり考えられないため、現MRへの負担は大きくなることが容易に想像がつきます。

では、実際の採用状況を見てみましょう。

 

新卒・中途のMRの採用状況

採用状況については、まず新卒者においては、2019年度に採用を実施した製薬会社は、42.5%で、最もMR数が多かった2013年度においては49.5%と、新卒採用においても実施している企業が減少していました

続いて、中途採用者では、2019年度に採用を実施した製薬会社は、65.0%で実施されており、同じく2013年度においては61.9%と、中途採用を実施している製薬会社が増えている状況が見られています。

いずれも採用の実施状況のみで、MRの採用人数までは詳細わからないですが、中途採用を実施している企業が増えていることから、転職市場に流れた優秀なMRを採用するという意向があると考えられます。

早期退職を募りつつも、優秀なMRを採用し、少数精鋭化されてきている(していく)ことが将来的にはなってくると言えると思われます。実際に、第一三共においては、MRの新卒採用を薬学卒(6年制)のみに絞るなど、実際の採用の場面においても影響が出てきています。

 

また、コントラクトMRの総数は、MRの総数が減っている状況にも関わらず、コントラクトMRの総数は減っていないことも面白い結果でした。

  • 2013年度(MR数のピーク年):3,957人
  • 2019年度:3,917人

コントラクトMRの総数を減らしていないのは、製薬会社側がMRの雇用数を減らし、必要であればコントラクトMRを使用するという形が、さらに増えていくという傾向を見越しての判断からかもしれません。

 

採用状況を見ると、より現所属MRには厳しい時代が近づいていることを匂わせるデータとなっていました。

 

MRの早期退職の各社の状況(MR以外も含む)

製薬会社

2017年〜2019年度に実施された早期退職のあった企業をまとめました(MR以外も含む。

アステラス製薬

  • 年度:2018年
  • 対象者:-
  • 対象年齢:-
  • 退職希望者数(募集枠):約700人(600人)
  • 退職金等:-

エーザイ

  • 年度:2019年
  • 対象者:勤続5年以上の社員
  • 対象年齢:45歳以上
  • 退職希望者数(募集枠):約300人(約100人)
  • 退職金等:割増退職金(平均2200万円)

協和キリン

  • 年度:2019年
  • 対象者:勤続5年以上の社員(生産本部に所属する社員を除く)
  • 対象年齢:45歳以上
  • 退職希望者数(募集枠):296人(定めず)
  • 退職金等:割増退職金(平均1700万円)、再就職支援

大正製薬

  • 年度:2018年
  • 対象者:勤続10年以上の社員
  • 対象年齢:40歳以上
  • 退職希望者数(募集枠):948人(定めず)
  • 退職金等:割増退職金(平均1300万円)、再就職支援

大日本住友製薬

  • 年度:2017年
  • 対象者:生産本部所属で、勤続5年以上の社員
  • 対象年齢:45歳以上
  • 退職希望者数(募集枠):86人(定めず)
  • 退職金等:特別退職金、再就職支援

武田薬品

  • 年度:2020年
  • 対象者:国内ビジネス部門の社員(主にMRや事務職などで、研究開発(R&D)や生産部門は含まない)
  • 対象年齢:30歳以上
  • 退職希望者数(募集枠):-(-)
  • 退職金等:-、再就職支援

中外製薬

  • 年度:2019年
  • 対象者:社員およびシニア社員
  • 対象年齢:45歳以上
  • 退職希望者数(募集枠):172人(定めず)
  • 退職金等:割増退職金(72ヶ月)、再就職支援

鳥居薬品

  • 年度:2020年
  • 対象者:コーポレート部門及び営業部門で勤続年数が満2年以上の社員、技術部門は勤続2年以上
  • 対象年齢:技術部門50歳以上、営業部門設定なし
  • 退職希望者数(募集枠):281人(-)
  • 退職金等:退職加算金、再就職支援

 

MRの早期退職による転職市場への影響

雲行き

上記のまとめの通り、ここ3年でかなりの人材が転職市場に流出していることがわかりますが、多くは年齢層が高く設定されているため、大型の早期退職による20代〜30代初めのMRの転職には大きく影響はないと考えられます。

一方で、こういった環境下により、将来性に不安を持ったMRが、転職を実施しているケースも多く見られるため、そういう面ではMRの転職市場の流出は多く、影響は大きいため、これからさらに市場環境が厳しくなる前の転職活動が良い言えると思います。

また、MRからMRへの転職においては、経験豊富なMRも転職市場にかなりの数が流入しているため、若手においては厳しい状況がうかがえますので、なるべく20代のうちに、他業種に転職を検討しておくべきです。

 

終わりに

データ上からもMR数が減少しており、さらに製薬会社を取り巻く環境もこれからより一層厳しくなることを想定すると、今後も定期的に早期退職を募ることは容易に想像がつきます。

自身が早期退職の対象者となった場合に、MR経験のみでの30代以上になってくると、他業種への転職は非常に厳しく、他社MRへの転職も狭き門です。

そうなる前に、転職を視野に入れて、情報収集することが重要ですので、一度転職サイトや転職エージェントに相談し、現状を把握しておいてはいかがでしょうか。

参考リンク

おすすめの転職サイト
リクナビNEXT

おすすめの転職エージェント
dodaエージェントサービス
リクルートエージェント
パソナキャリアの転職エージェント

ハイキャリア限定の転職サイト
ハイクラス限定の転職サイト「CAREERCARVER」

※いずれにも登録して、サポートの程度・担当の相性、求人の有無でメイン先を検討することが失敗しないポイントです。

 

転職に向けてのおすすめ記事 

mr-source.commr-source.com


 

MRから転職をおすすめする理由【自分の市場価値】

私は、MRから現在ではマーケティングに関わる他業種に転職しており、MRの頃と比べて、仕事や家庭と共に充実した日々を送れています。自分自身の考えとして、やはりMRから早期に転職して良かったと思うことが多くあります

今回は、MRから転職を勧める理由についてお話しできればと思います。

 

MRという仕事を決して否定しているわけではなく、MRとしてのやりがいや面白さも多くあると思いますが、いち転職経験者の考えとして聞いてもらえれば嬉しいです。

勧める

 

MRから転職をおすすめするのは、市場価値を高めるため

価値が低い

私が転職をしようと考えた際に、最初に驚いたことに市場価値の低さがありました。

 

職務経歴書の作成や自己PRのために、自身の経験や営業成績を棚卸しをしましたが、自分でいうのもおこがましいですが、営業成績も良く、海外研修等にも抜擢される経験がありました。

そのため、ある程度の自信を持って、高い給与水準を保ったまま他業種に転職が叶うと思っていましたが、実際には現在の年収を維持しての転職は難しく、MR自体の転職市場における価値の低さを目の当たりにしました

 

MRは、医薬品の情報を取り扱うことや製薬業界という特殊性から、年収が高く設定されており、自身の市場価値(=年収)は高いものだと錯覚している部分がありました。

その製薬業界から外に視点をおくと、営業職ということ以外には特に独自性は少なく、さらに、他の営業職と違い、商品の価格交渉に関わらないという部分においても、他の営業職にアドバンテージがあるとは言えない状況であると気づきました。

 

もちろん、エリア波及を考えた施策経験や医療知識といった独自性も少なからずあると思いますが、医療に関連しない完全な他業種においては価値は低いため、私は製薬業界を出ないという選択をしています。

 

こういった理由によりいち早く転職を経験し、自分の市場価値を知り、他業種にて市場価値を上げる努力をすべきだと考えています。

 

MRの転職をおすすめするのは、幅広くスキルを身につけるため

スキル

先述した内容と重複する部分もありますが、MRによって身に付くスキルは、転職市場の価値向上にあまり影響しないことが多いです。

身に付くと考えられるスキルには、主に下記が挙げられます。

  • コミュニケーション力(対人スキル、質問力等)
  • プレゼンテーション力
  • 医療知識

MRにおいて、コミュニケーション力やプレゼンテーション力はMRから転職してくる同僚を見ると、他の業種から転職してくる方よりも、そういったスキルは高いと感じます。

 

一方で、ロジカルな思考やイチから何かを考えること、またofficeスキル(パワーポイントやエクセル等)が不足していると感じます。これは、ベースとして必要なスキルと考えていますので、転職前にある程度底上げしておく必要があります。

(私も転職先が決まった後にはなりますが、エクセルスキル向上のためにアビバに通った経験があります。)

 

MR経験だけでは、身につかないスキルも多いため、他業種の経験や自身で何かを身につける努力をしなければ市場価値の向上をすることは難しいです。

 

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また転職において、年収が上がる/下がりにくくするために必要なスキルもあります。それらのスキルについては、下記の記事でまとめていますので、ご参考にしてみてください。

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MRから転職をおすすめする理由として、全国転勤が人生設計に対する影響が大きすぎること

影響

MRにおいてつきものの転勤についてですが、転勤がもたらす人生設計における影響は非常に大きいものです。

 

昨今、テレワーク・リモートワークが進みつつある環境下で、居住地に縛られないスタイルに変化が見られています。そんな中で、MRにおいてはこの先十数年は居住地が選べない働き方が続くと考えられます。

 

居住地が選べない働き方に対する対価として、高水準の福利厚生や家賃補助、年収等があると思いますが、それでペイできるほど人生設計における影響は少なくないように私は考えております。

そもそも居住地を選べない仕事ということに、疑問を持たずにMRに就職をしましたが、自分に選択肢がなく全国どこでも転勤があることは、自分の人生の選択を会社に委ねすぎているということも気になりますね。

 

可能であれば、結婚や子供が生まれる等のイベントのような、転勤の影響が大きく出る前に、転勤のない業種への転職をすることが非常に重要と思います。

 

MRからマーケティング職等への発展

マーケティング

MRにおいては、将来的な職務の発展として、マーケティング・企画職等の本社業務への異動が花形として考えられますが、非常に狭き門です(社内評価が高いだけでなく、グローバル製品がメインとなるため、英語のスキルも必須となってきています)。

 

多くのMRは、定年までMRでいることが多く、MRの将来的な発展にはあまり期待できません。もちろん、社内にて他職種にチャレンジすることも可能とは思いますが、大企業であり、MRの総数が多い製薬企業においては、社内で他職種に異動することにはハードルが高いため、社外への転職のほうがハードルが低いケースはあると考えられます。

 

MRとして、人生を全うするとの考えであれば、全く問題はないですが、もし少しでも他業種に興味がある場合には、早めの行動が自分を救うことになりますので、先延ばしにせずにアクションを起こすことをおすすめします。

 

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転職して実感したこと

優秀

転職して実感したことは、非常に優秀な方が多いということです。MRにも優秀な方はたくさんいらっしゃいますが、MRとして触れることのないロジカルな思考やマーケティング、また分析スキルといったことに秀でた方と接することも多く、MRという狭い業界の中では触れることのない世界があることに気付かされました。

 

また、実務上においては、MRはみなし労働であるため、自分のかかっている工数を意識することはほとんどないと思います。自分が出した成果に対してどれだけの工数がかかっていて、利益率がどの程度なのか、自分の生産性を意識することで、そういった意味での貢献性ということも、転職して実感したことです。

 

終わりに

多方面から転職を勧める理由を紹介しましたが、一つでも当てはまることや気になることがあるのであれば、今が人生の転換点となるかもしれません。転職サイトや転職エージェントから情報を得るなど行動を起こしてみてください。

 

転職をしないという結論に至ったとしても、そこで得られたものは、決してマイナスとなるものではなく、人生経験としてプラスに働くと思います。

この記事が少しでも、あなたの人生の一助となれば嬉しいです。

参考リンク

おすすめの転職サイト
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MRから人気の転職先【MR転職の選択肢】

MRからの転職を考えた際に、選択肢としてあがりやすい主な転職先について、仕事の内容や入社のハードルの高さ、年収などをまとめたので、現在転職に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

私も実際にMRからの他職種への転職活動を経験する中で紹介を受けた先もあるので、より実態に則した情報かと思います。

(今回は、横展開となるような他社MRへの転職や医療機器メーカーへの転職については触れておりません)

 

選択肢

 

MRの転職先は、製薬業界に関連した職種の斡旋がメインとなる

紹介

転職先について、主に転職サイトやエージェントからの紹介を受けるのは、やはり製薬業界に関連した職種であることが多いです。それは、やはり自身のキャリアを活かすことで、「比較的採用のハードルが低い」かつ「その後のキャリアにも繋げやすい」という点から、斡旋しやすいためだと考えられます。

今回紹介する職種以外にも、選択肢は様々です。年齢が若い方(20代前半)においては、これらに限らずチャレンジすることは可能ですので、もう少し視野を広げて探してみてください。

 

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MRの人気の転職先

CRA(臨床開発モニター)

CRAは「臨床開発モニター」を指し、医薬品等の開発における国内の治験を管理するのが主な役割となります。GCPや薬事法などのルールに則った治験実施計画書通りに、治験が進んでいるかを治験を受託している医療機関等を訪問し、モニタリングを実施します。

治験に関わる医師や看護師等と実際に面会して進めることや、医薬品等の基本的な知識が必要となるため、MR経験が役立つことが多くあるため、MRからの転職先として候補に挙げられています。

  • 主な会社:IQVIA、シミック、イーピーエス、リニカル等
  • 年収:400万〜800万円
  • ハードル:★★★

 

医療系広告代理店

主に製薬会社を顧客として、医療系に特化した広告代理店で、MRの情報提供の資材からWebサイト、疾患啓発に関するポスター等、医療関連の広告に幅広く携わる仕事となります。

MR経験者であれば、実際の広告物に触れることも多くあったかと思いますが、医薬品の普及におけるマーケティングの一環として非常に重要となる部分です。担当者として、クライアントのニーズに沿った最適なプロモーションツールの提案等を行っていくこととなります。

また、製薬会社のマーケティング部と直接やり取りをして進めていくこととなるため、マーケティングを体系的に学ぶ必要もあります。

  • 主な会社:ファーマインターナショナル、マッキャンヘルスケア、博報堂メディカル、協和企画等
  • 年収:400万〜800万円
  • ハードル:★★★

 

医師向け情報メディア会社

医師を対象としたWebからのプロモーションを強みとした情報サイトを持っており、最適なプロモーションをクライアントに提案し、マーケティングの一助を担っています。

昨今は、急成長したエムスリーを筆頭に、MRでも耳にすることが多くなってきています。医師からはポイントサイトとしての認識を持たれていることも多いですが、プロモーションツールとして、なくてはならない存在になっているため、今後伸びていく業界となるため、今後の発展性には期待できます。

  • 主な会社:エムスリー、ケアネット、メドピア等
  • 年収:400万〜1000万円
  • ハードル:★★★(エムスリー:★★★★)

 

医療系コンサルティング会社

コンサルティングファームの中でもヘルスケアに特化したコンサルティング会社で、製薬会社のマーケティングのみならず、幅広く総合的に関わっていうこととなるため、様々な課題に対してコンサルタントとして、課題解決に導く非常に重要な役割を担うこととなります。

今回は、ヘルスケア特化で紹介していますが、さらにハードルはさらに高くなりますが、戦略系や総合系のコンサルティングファームにおいても製薬会社をクライアントとしているため、転職先として候補となります。

  • 主な会社:IQVIA、ZSアソシエイツ、CDIメディカル、メディヴァ等
  • 年収:600万円〜
  • ハードル:★★★★★

 

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マーケティングリサーチ会社

主に製薬会社を顧客として、自社製品のシェアや新薬の受容性等、様々な目的 によって、医師や患者、コメディカルを対象にオンラインアンケート等を行い、分析・報告・助言をする役割を担うこととなります。

こちらも主にマーケティング担当者とのやり取りが多いため、マーケティングの知識もある程度必要となります。また、マーケティングリサーチ会社を経由しての製薬会社のマーケティング職へのステップアップすることも見られますので、将来性としては高いと考えられます。

  • 主な会社:エムスリー、マクロミル、クロス・マーケティング、インテージヘルスケア等
  • 年収:500万〜800万円
  • ハードル:★★★(エムスリー:★★★★)

 

終わりに

昨今のMRの早期退職によって、MRからの転職者が増えているため、いずれの転職先においてもハードルが高くなっている傾向が見られます。ただ、キャリアチェンジをすることの多い業種においては、常に一定の募集がかかっていますので、チャンスはあると考えて良いと思います。

転職する際には、自身で得られる情報に限りがあるため、転職サイトやエージェントの利用を推奨しています。選び方については、下記記事にまとめておりますので、参考になれば嬉しいです。

 

pikopikopun.hatenablog.com

 

【エリアマーケティング】MRのエリア戦略

現在マーケティングに近しいところで仕事をしているわけですが、自身がMRだったときの活動を、現在のマーケティングに当てはめてみると、理にかなった部分もあったなと思いました。

どのようなエリアの戦略を立ててますか?

 

マーケティング戦略



そもそもMRって、担当エリアの市場性の把握や動向、そして戦略を担っているわけで、そのエリアのエリアマネージャーであるということです。他のエリアの担当者よりもそのエリアの状況に詳しく、根本とする患者数の動向等も把握している必要があります。

その上で、自社製品がどのように普及・発展させていくのかを考えてつつ、自身で実行していくわけで、そう考えるととてもやり甲斐がありますが、負担も大きいと言えますね。

 

 

エリアの成長サイクル

エリア戦略

具体的に成長サイクルを見ていくと、成長サイクルというのは、どのように担当エリアの実績を伸ばしていくかのサイクルを指しています。第一段階は種まき、第二段階は拡大、第三段階は安定というステップがあり、そのステップが停滞している段階に入ると担当者を変えて、テコ入れをするというものです。

  • 第一段階:種まき
  • 第二段階:拡大
  • 大三段階:安定

第一段階の「種まき」は、着任してから1年をかけて、関係性の構築やエリアの特性等をしっかり把握しつつ、自社品拡大に向けての種まきの期間となります。この期間は、大きく実績が伸びないため、この先半〜1年後先の実績拡大のための我慢の時期になります。

第二段階の「拡大」は、蒔いておいた種の成長の兆しを見逃さずに拡大させていくステップかつ、成長したものは回収する段階に入ります。この時期を迎えることができれば、評価も得られ楽しいMR生活を送ることができます。

第三段階の「安定」とは、成長が自分という影響のみならずしても、成長し続ける環境や関係を作っていく段階となります。これは、自分が担当しているから得られているという状況を企業や製品にしっかりと昇華されていく

 

具体的なエリア戦略

プラン

  • 戦略①ボリュームゾーンの選択
  • 戦略②最適な活動資源の配分
  • 戦略③効果測定⇔実行の繰り返し

戦略①ボリュームゾーンの選択(市場の大きさの確認)

まずはターゲットとする疾患患者さんの診療患者が多い施設もしくは医師(or対象治療薬が多い)を選定していきます。主にはパレートの法則(2:8)に従い、上位のから累積で順に並べ、対象とする施設・医師を選定していきます

その際の注意点として、自身と施設・医師の関係性等を加味して、市場性のある対象を抜いてしまわないようにしましょう(機会損失になります)

また、目標とする自社製品のシェア目標があると思いますが、具体的にどの施設でどれぐらいのシェアを取り、エリアとして目標シェアを達成することができるかというところまで落とし込みまでが、ボリュームゾーンの選択となります。

これらをより具体的に落とし込むことによって、戦略②での資源配分等も変わってくるため、非常に重要となります。

目標シェアについて最大の目標と直近2−3年の目標と分けて考える必要がありますが、最大の目標を取れるボリュームゾーンの選択が非常に重要です。目先の目標で、対象患者を絞ってしまい、長期的に見ると、その対象患者では目標シェアに到達しませんということも往々にしてあります。

 

戦略②最適な活動資源の配分

戦略①において、ターゲット先が決まりましたが、次にその先に当てられる自身の活動資源を配分していきます。すべて一定の活動量を当てる必要はないため、強弱を決めていくという形になります。

具体的には、月単位での設計となるかと思いますが、月の営業日が16〜18日で1日○件でと総資源を分配していていき、バッファも計算に入れながら、必要な資源を計算していきます。

また、自身の活動資源とは別に、講演会等の営業所単位での活動資源があると思いますが、自身の活動だけではアクションに不足する部分があると想定される場合には、それも半年〜年間での活動資源として配分しておくと、より良いです。

 

戦略③効果測定⇔実行の繰り返し

ここからは、PDCAをしっかり回していくステップになります。実際に戦略②で決めた活動資源を当てていくわけですが、活動して終わりでは、あまり意味がないため、実際の活動の効果検証をすることが重要です。

効果検証は、2ヶ月に1回が良いと考えております。その理由としては3つです。

  1. 1回のアクションではなかなか効果を判定できるほどのリアクションを得られないこと(複数回で効いてくることも多い)
  2. アクションの頻度も重要であるため、間隔を空けすぎずに3〜4回のアクションを当てられる期間であること
  3. 購買行動のプロセス(AIDMA)において、活動と実績との一定のずれがあると考えるため

上記理由から2ヶ月に1回、検証を実施し、新たに活動資源を分配しての繰り返しで、戦略を練っていきます。

その際に、本社の指示もおりてくると思いますが、私の場合は、自分の市場とマッチしていない場合は、無視することが多くありましたが、うまく絡めてできるとより評価も高く得られるので、無視せずそこも含めた戦略を立てられるとより良いと思います。

 

終わりに

以上が私がMRのときの戦略となります。

少し抽象的な事柄も多く申し訳ないですが、しゃかりきにとにかく活動という方も若手の方には多く見られるので、一度自分がエリアマネージャーだと意識して戦略を立ててみると、普段とは違う楽しみ方ができるのかなと思ったので、共有してみました。

ご参考になりましたら嬉しいです。

 

【MRの転勤事情】転勤は多いが、回避方法もある

私がMRから転職しようと思った最大の理由として、転勤の多さがありました。MRに興味がある方やMRとして今後どうしていこうかと悩んでいる方に向けて、転勤の状況を紹介します。 

結論から先に述べますが、転勤は定期的にあり、全国どこでも行く可能性があると考えておくのが良いと思います。

その分、福利厚生が厚く、年収も高いということを差し引いて、自分がどこまで転勤に耐えられるか、を考える必要があります。

また、全国転勤を避ける方法はあるのかについても、後半で紹介しています。

全国


 

 

MRの転勤の状況

状況

転勤は大手の製薬メーカーであれば100%あると考えてもらったほうがよいです。しかも、全国転勤です。日本の隅から隅まで、医療機関があるところにはMRを配置しているケースが多いです。離島担当といった人もいますが、これは逆に希望している人もいますよね(奄美大島とか好きな先輩が希望で行ってました)。

 

転勤頻度

転勤の頻度は、だいたい5〜10年が相場として多く、もちろん極端に短いケースや長いケースもまあまあありますが、基本は5〜10年の間に転勤があるなと感じるケースがほとんどです。

これぐらいの転勤の頻度として設定されている理由は、主にエリアの成長曲線という面が大きいと考えています。成長曲線という言い方をしましたが、どのような成長サイクルであるかといったほうが正しいかもしれません。

どのように市場成長をさせていくかということかになりますが、それが5〜10年のスパンであるということになります。詳しくは別記事で紹介します。

転勤のエリア

転勤先のエリアは、支店管轄内で異動する場合と、無作為に異動していく場合の大きく2つに当てはまります。

支店管轄内で異動する場合は、優秀で支店外に出したくないMR問題があり支店外に出せないMRの2種類が見受けられます。優秀なMRというのは、支店の実績貢献性が高いため、支店内の市場の高いエリアに担当を点々と持つケースがよくあります。逆に問題があるMRは、支店内で問題解決を図られることが多いかつ他の支店があまり受け入れてくれないというこもあるため、改善やほとぼりが冷めるまでは支店内での転勤に収まることが多く見られます。

無作為に異動する場合は、最もMRに多い転勤のパターンです。縁もゆかりも無いところに突然、「転勤です、行ってください」となるケースですね。自分の出身地や大学等も考慮されず、全く予期しないエリアに行くことも往々にしてあります。

 

転勤先の希望は通るか

転勤先の希望は基本的には通りません。これはMRとしての宿命であり、受け入れる必要があります。

 

転勤の出世への影響

転勤の出世への影響は、あります。転勤を拒むことが正直可能です。転勤を拒むことによって、人事が一部変わることも目にしたことがあります。ただ、もちろん拒むことでかなりの人に影響が出るため、心象も良くないですし、出世へにマイナスに働くことになります。

MRの出世には、上司が大きく関わってくるため、使いにくい(転勤を嫌がる)人は出世させづらいということは言うまでもないことだと思います。

 

 

MRの転勤のライフプランに与える影響

ライフプラン

転勤はライフプランに大きく影響してきますが、ネガティブな要素だけでなく、ポジティブな要素もあると思っています。それぞれまとめました。

 

ポジティブな面

  1. 担当エリアのマンネリ化から脱せられる
  2. 実績をリセットできる
  3. いろいろな土地に詳しくなる
  4. 全国的に社内(外)のネットワークが広がる
  5. 出会いも多い

個人的には、1〜2が仕事上は助かるなと感じるところで、やはり長期的に同じエリアを担当していると、マンネリ化してくる部分もあるし、どうしても状況が固まってきていまい苦しい状況に陥ることがあるので、一定期間で担当先が変わることが本当に助けられます。

同様に理由で、実績をリセットできるということも大きな部分です。MRの方は経験あると思いますが、明らかに貧乏くじを引いたなと感じるエリアや担当先があるので、そういった場合も転勤することで逃れることもできます。

3〜5については、言わずもがなですね。

 

ネガティブな面 

  1. 毎回1からのスタートとなる
  2. 家族がいる場合には、負担が大きい
  3. 引っ越しが多く安定しない
  4. 単身赴任となる可能性が大きい
  5. ライフプランが立てにくい

ライフプランへのネガティブな影響度としては、2,3,4が特に大きいです。結婚相手は転勤を受け入れてくれるのか、子どもがいる場合は転校等させるのか、奥さんが仕事しているのなら辞めるのか、問題は尽きないと思います。

5については、転勤のタイミングも個人で決まられるわけではないため、全く人生設計を立てることができないです。そのあたりも覚悟して、MRを選ぶ・MRを続けるという選択をしなければならないです。

私は、転勤が人生の妨げになると確信したため、転職することを決めました。人それぞれだと思いますが、先のことは何も考えていないという方は、これを機会に改めて長期目線でライフプランを考えてみてください。

転職については、下記記事に触れていますので、ご参考になれば幸いです。

 

mr-source.com

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結局、MRは転勤を楽しめるか

楽しむ

結局は転勤を楽しめるかだと思います。MR経験が長くなってきている人を見ると、転勤を楽しんでいるように見えます。新しい土地での出会いやお店等の散策をすごく楽しんでいます。土地によって人柄や文化の違いも感じることができるため、人生にいい刺激をもたらしてくれるスパイスにもなります。

自分自身が転勤を楽しめるのか、そして自分の周囲の人(家族・恋人)はどう考えているかを聞いてみてください。 

 

転勤がないMR

選択

ここまで転勤ありきのMRを話してきましたが、選択肢は少ないものの転勤のないMRもあります。下記に挙げられるものが、転勤がないこと場合のあるMR例になります。それぞれ簡単に紹介しますので、参考になれば嬉しいです。

 

コントラクトMR

言い方を変えれば、派遣型のMRです。IQVAやアボット等のメーカーがこれに当てはまりますが、コントラクトMRがすべて転勤がないというと、そうではありません。メーカーによっては全国転勤をベースとしているところもありますし、一方でエリア固定での採用をしているところもあります。

色々なメーカーを経験することができるため、自己成長としては大きいと思います。

ただ、コントラクトMRの場合には、別の問題があると考えています。それは、キャリア的なものです。コントラクトMRは、製薬企業からの依頼を元に派遣するビジネスであるため、希望するMR条件に合致したMRを派遣する必要があります。自分に独自の経験があったり(例:オンコロジー、希少疾患)、実績が豊富である場合には、積極的にアサインされる可能性がありますが、アサインがない期間が多いと首切りのリスクもあるということです。さらに、今後のキャリアとして、大手製薬メーカーに比べると不明瞭であったり、狭き門だったりします。

 

地域固定型MR

上記コントラクトMRとは別に、大手製薬メーカーの中にも地域固定型MRで採用されているケースを目にします。女性に多い印象ですが、地域を固定してMRとして働くことができています。ただ、通常よりも年収が低い場合や何かしらの条件がついていることが多いように思われます。

 

ベンチャーの製薬メーカー

ベンチャーの製薬メーカーにおいては、少数先鋭であるため、エリア固定で優秀な人材を確保しているケースがあります。また、少数であるため広範囲のエリアを担当するため、エリア固定にしているということもあります。

 

いずれも、いつまでもエリア固定で行けるのかといったところが約束されているわけではないと思いますので、よくよく調べて見る必要があります。

まとめ

 MRは転勤がつきものであり、冒頭にも述べたように、転勤があるからこその福利厚生がしっかりしている部分もあります。そのため、エリア限定することには一長一短があるのかなと思います。

また、今転勤することが苦でないとしても、5年後は?10年後は?15年後は?と仮定した場合に、ライフプランが描けるのかどうかを見直してください。

 

 

【NISA】活用方法まとめ_MRの節税

前回のMRは節税しよう、投資しようの第二弾です。

MRはそれなりに年収が多い部類に入る職業と思いますが、節税しながら投資をすることで、早期リタイヤを目指すことを目的としております。

節税ができる方法として、住宅ローン減税やふるさと納税iDeCo確定拠出年金)、NISAなどを挙げていましたが、投資×節税ということで、本日はNISAについて、紹介しょうと思っています。既に、知っているけど始めてませんという方は、読んでください!始めているよという方は、気が向いたら読んでください!

そこまで詳しくは解説しませんが、はじめるきっかけとなってもらえたら嬉しいです!

投資

 

NISAとは

株式

iDeCoと同様に株式や投資信託から得られた利益が、非課税になりますよという「少額投資非課税制度」というものです。通常であれば、利益に対して20%程度税金がかかってくるので、投資して自分の資産を増やしていこうと考えるのであれば、運用益を増やすことを考えるよりも、NISAを利用することによって、その分だけ資産を増やすことができるので、まずはNISAから投資を始めて見るのが良いと思います(まずはiDeCoですが)。

ただ、20%の税金がかかる部分を免除してくれるのであれば、全て投資はNISAで良いよねとなりますが、やはり制限がついてきます。

それでは、具体的にNISAを見ていきましょう。

 

NISAの種類は

3択

NISAの種類は大きく3種類あります。

NISA、つみたてNISA、(ジュニアNISA)です。それぞれの違いは、大きくは非課税投資枠に差があるということと、非課税期間がそれぞれ異なっています。目的によって、これら3つを選択していく必要があります。ジュニアNISAは、「ジュニア」と記載があるように、自分の口座というよりかは、自分の子供のために口座を作って運用をするため、子供がいない方には関係ないものになります。

主に、節税しつつ投資をして、資産を増やしていこうという方には、NISAとつみたてNISAのどちらが合っているかを選択していくことになります。

 

NISA

これら3つの中で最も非課税投資枠が大きく選べる金融商品が多いです。また、残りの2つとは異なり、購入タイミング等の自由が効くため、より投資を楽しむことができます。

  • 非課税投資枠:120万円
  • 非課税期間:5年間
  • 最大非課税投資枠:600万円(5年)
  • 金融商品の種類:多い
  • 購入タイミング:好きなタイミング

非課税投資枠とは、非課税として運用できる限度額と考えてもらうと良いと思います。これら3種類とも共通してですが、1年単位で非課税投資枠があり、NISAについては5年間の非課税投資枠があるため、最大600万円が非課税で運用することができます。

ただし、5年間が経った時点で課税口座に移されてしまうため、運用益がどれぐらい出ているかによって、少し工夫する必要があります。また、手続きによって、さらに5年間非課税期間を延長することができるため(ロールオーバー、運用益がマイナスな場合や非課税投資枠が余っている場合には、うまく活用することができます。

 

つみたてNISA

つみたてNISAは、「つみたて」とあるように、iDeCoと似ており、長期投資・長期運用を目的としており、毎月定額で自分で決めた金融商品に投資をしていきます。投資のタイミングは、毎月決めた金融商品を月初め等に投資するため、自由度は低いです。

金融商品については、NISAと比較して少ないですが、金融庁が選定した投資信託に限られるため、一般的に資産変動のリスクが少ないです。

 

  • 非課税投資枠:40万円
  • 非課税期間:20年
  • 最大非課税投資枠:800万円(20年)
  • 金融商品の種類:少ない
  • 購入タイミング:決められたタイミング

つみたてNISAは、NISAに比べると、非課税投資枠が少ないため、投資に回せる資金が多い方には向きませんが、長期的に資産を運用して、老後の資金を作っておきたいという方には適しています。

具体的には、20年間の非課税投資枠で、年間40万で、最大800万円が非課税で運用することができますが、20年間という長期であり、短期間で多くの資金を運用する場合には、NISAを選択するのが良いでしょう。

 

ジュニアNISA

ジュニアNISAは、自分の口座ではなく子どものために口座を作成するものとなっており、こちらも定額を積み立てていくスタイルのため、つみたてNISAに近い使い方になります。未成年者を対象に、親や祖父母が代理で運用していきます。

 

  • 非課税投資枠:80万円
  • 非課税期間:18歳まで
  • 積み立て可能期間は、2023年まで(制度廃止のため)
  • 最大非課税投資枠:残りの年度×80万円
  • 金融商品の種類:少ない
  • 購入タイミング:決められたタイミング

子どもの教育資金のためなどに、運用しながら積み立てておくような使い方が適しているかと思います。こちらは、上記にも記載してある通り、制度廃止のため、積立期間が短くなりますが、従来18歳まで引き出せなかったものが(途中で引き出すと課税対象になっていた)、いつでも引き出すことが可能となっています。

 

 これらNISA制度は新制度に移行していくため、早めに始めるほど、良い面も大きいと思われますので、積極的に利用していきしょう。

投資をしようと思うのなら

スタートライン

何かしらの投資を検討している場合は、iDeCo確定拠出年金)とNISAの節税枠を使い倒してから、それ以上に投資資金が余っているのであれば他の投資方法を選択することが良いと思っています。

というのも、年利回りが5〜7%ぐらいを目指していった場合に、年間の信託手数料が低いところを選ぶということが定石であるのに対して、この20%の課税があるかないかで、数年後の運用益に大きく差が出てくること間違いないからです。

 

まとめ

今回は、NISAについて紹介しましたが、これを機に興味を持っていただければ大変嬉しいです。投資は、時間が武器になるため、より早く、そして長く投資をすることで、勝ちが期待できます。

特に、iDeCo確定拠出年金)とつみたてNISAは、金融庁が選定した金融商品のみで、リスクも比較的低いため、初心者にも向いているものになります。これまで、興味があるが始めていなかった方は、これらから始めることをおすすめします。

では、投資は自己責任ですが、よりよい資産形成を頑張りましょう!

iDeCo確定拠出年金)についてはこちらで、触れています。

 

pikopikopun.hatenablog.com

 

【FPさんの選び方】相談料が安い場合は、、、

先日、今後のお金周りの見通しを決めるために、FP(ファイナンシャルプランナー)さんに相談してきました。新築マンションのイベント等で、無料でFPさんに相談できたりしますが、無料だと、適当に保険とかの案内をされたりして終わってしまうんでしょと思ったので、今回は自分で調べて有料の相談に行ってみました。

 

1回2万円とかかかるようなところもありますが、今回相談したところは、3〜5回程度の面談で5000円のところでした(1回目は無料)。担当者は副支店長で、1回あたり2時間ぐらいかけて相談にのってくれていました。そこで思ったのが、無料ではないにしろ、明らかに人件費のわりに相談料が安すぎるという疑問を持ちました。

そこから私なりに調べたことも合わせて、これから、FPさんに相談しようと思っている方は、選び方の参考になればと思い、実体験を踏まえてご紹介します。

 

FP

 

 

人件費のわりに、明らかに相談料が安すぎる

安い

冒頭にもお話しましたが、3〜5回の面談で5000円人した場合に、1回あたり単純に1000円ということですよね。支店長クラスの人が2〜3時間の人件費をかけて、1000円の稼ぎでは明らかに割に合いません。

※新入社員でも月20万ぐらいはあると想定すると、支店長はもっともらっているという仮定しています。

では、かなりの面談の数をこなすことで、売上をあげているのかという仮説で考えてみた場合、1回2〜3時間の面談とすると、できても1日4回が限度です。それを毎日かつかつに入っており、月30日実施すると、だいたい月あたり最大120回の面談ができるということです(現実的にはありえませんが)。

では、売上はというと、すべて重複していないお客さんだとした場合は、月に12万円(120回×1000円)の売上(相談料)を稼ぐことができるという計算になります。

やはり人件費をカバーできる売上は、相談料だけではまかなうことはできないとう結果になりました。つまり、人件費をカバーできる相談料でない限りは何かしらの別の売上が必要ということです。

 

FPさんの利益の出どころは?

利益

ここまでで、安い相談料だけでは経営が成り立たないというところが、わかってきました。では何から利益を出しているのかというと、やはり何かしらの保険、不動産、投資などの契約フィーになってくるわけです。

表立って書いていない場合でも、比較的相談料が安かったり、無料だったりするものの出どころを見ると、保険関連であったり、不動産の関連だったりしています。相談者に最終的には、これらの契約をしてもらうことで、フィーをもらうように保険会社等と契約をしているわけですね。

ということは、無料を避けて、有料のFPさんに相談に行ったとしても、そういった保険を紹介されたりといったことは避けられないということがわかりました。

 

FPさんのクロージングは契約だとしても

契約

保険の紹介等からは逃げられないとわかりましたが、安い相談料のFPさんには行かないほうが良いのかというと、私自身、実際に相談に行って非常に満足度が高かったことから、一概に悪いと言えないのではと考えています。

というのも、契約に結びつけるには、相談者にあった商材を選択して、かつそれを必要と思わせる必要があります。そのために、FPさんは、相談者の資産状況やライフプランを丁寧に分析して、情報を提供し、信頼してもらうというステップが最低限必要になります。

その過程において、相談者の相談したいことや悩んでいることは、FPさんがある程度アプローチを示してくれているので、十分に解消することができている可能性があります。

(ただ、無料で1回あたりの相談時間が短い場合には、契約を優先に考え、数打ち当たれのようなFPさんも中にはいるかもしれないので、5000円など有料の相談が良かったと振り返ると思いました)

 

たとえFPさんのクロージングが契約だとしても、それまでの過程で得られるものは5000円以上あったというのが所感です。

 

うまい活用方法どうすれば良いか

活用

うまい活用法はというと、契約というゴールの前に、疑問に思うものをすべて解消しておくということに尽きるかと思います。ある程度こちらの疑問が解消されてからではないと、そういった商材を勧めてくるということはないと思うので、知りたいことなどは予め提示して、それらをしっかりと教えてもらって納得した上で、向こうの話に乗るようにするのが良いと思います。

その後の紹介される商材は、大概私は不要のものかと考えていますので、お断りで良いです。もし早めに商材が出てきた場合には、先に断ってしまうと、十分に時間をかけて教えてくれないこともあるので、契約は悩んでいる様子を出しながら、相談を続けましょう。

 

FPさんの選び方

選び方

ここまでのことをまとめると、無料のFP相談は、客数も多いため、あまり時間をかけて相談に乗ってくれないことや契約優先のFPさんに当たる可能性が高いと考えられる。

では、有料はというと、安いものだと結局は商材の契約でビジネスが成り立っているため、商材の紹介は避けられないです。相談料が高額のものに行くのが良いかというと、それもかなり具体的な相談内容でない限りは、コストに見合った結果は得られないように思います。

つまり、ある程度の相談内容であれば、無料ではない低コストのFPさんを選択するのが良いという結論になります。有料であれば、無料と比べて冷やかしのお客さんも少ないため、FPさんの質も担保できると側面もありますね。

 

最後に

FPさんに相談したことないという方は1回相談に行ってみると勉強になりますよ。ちなみに、私が相談したときは、最終的にドル建ての終身保険を進められました。

MRの投資方法

MRから転職して、すごい思うことがあります。

 

それは、やっぱり懐のあったかさですよね。

年収、年収、年収、年収が高い!!

 

ただ、その高い年収をそのまま銀行に預けているだけでは、かなりもったいないですし、経済的独立(簡単に言えば、働かなくても暮らしていける)を目指すこともできる可能性があります。

そのため、MRからマーケティング関連に転職した身ではありますが、ぜひ現役MRの方には、しっかりとその年収を運用する方法を知ってもらいたいと考えています。

 

お金

 

MRの投資は、まずは節税を意識しつつ

節税

MRは高年収であることは、皆さんご存知と思いますが、年収が上がるほど実は所得税や住民等の税金が上がっていきますよね。ですので、一番手取りが多いのは700〜800万円ぐらいと言われています。

その中で、なぜMRは節税をしようかというと、非課税でかなり貰っているが、まだまだ節税できるところはあるぞということが言いたいです(これはMRに限った話ではないですが)。

表立っての年収ランキングは、すべて課税対象となる所得額になっているかと思いますが、MRにはMR手当(各社呼び方が微妙に違う)があります。

MR手当は、だいたい1日2000〜4000円程度で、月で6,7万円の支給額になっています。そして、給与口座とは別で支給されるため、課税対象としていない製薬会社がほとんどです。

年間50〜60万円が実は年収にプラスで支給されているんですよね。実際私のような一般人(MR以外を指す)が一生懸命働いて、年収が50〜60万円上がったとしても、税金で(引かれるので)ストレートに上がらないことを考えると、MRは既にかなりの節税ができているとも言えます。

 (節税ではないですが、家賃補助も家賃のうち7〜8割出ているので、かなり動かせる資金はありますね)

 

それをさらに節税していこうというのが、1つ目のテーマですが、主な方法は、

  • ふるさと納税
  • iDeCo(確定拠出年金)
  • 住宅ローン減税
  • NISA・積立NISA 等

 

が挙げられますが、もちろん十分に活用してますよね?

この中でも、投資しつつ(お金を増やしながら)、しっかり節税もしようという攻め姿勢での投資ということでは、iDeCoとNISAは外せません。

まずはこの2つの運用から始めてください。

 

NISAについては、こちらで紹介しています。

pikopikopun.hatenablog.com

 

 

iDeCo(企業型確定拠出年金)

毎月給与天引き等で一定額を積み立てて行き、60歳以降に分割してもらうか一括してもらうかを選択していく、いわゆる退職金や年金の補填にするような位置づけです。

ただ、このiDeCoのすごいところが、毎月積み立てて行くお金が非課税になるということです。企業や自営業かによって積み立てられる限度額(2〜3万円程度)が異なっておりますが、限度額までかつかつにiDeCoに回すことで、その金額分が所得税等からの対象から外れるため、節税することができます。

さらに、運用益に対して、通常は20%の課税がかかってきますが、運用益も非課税になるという素晴らしい制度です。

ということで、ここから運用(投資)についてです。

 

MRの投資方法:まずはiDeCoについて

投資

投資と聞いただけで、よくわからないということで終わってしまうことがありますよね。私自身も、運用ってよくわからないという一人で、当時、「確定拠出年金って運用どうしてますか?」と同僚や上司に聞いても、しっかりやっている人は意外と少ないので、あまり周りに話を聞いても十分にわからないことばかりでした。

でも、本当に運用は大事で、60歳になったときに、1000万程度受取額に差が出てくる可能性もあるといっても言い過ぎではないかもしれません。

投資する前にFPさんに相談してみるということもありだと思います。

 

pikopikopun.hatenablog.com

 

さて、調べてみるとわかると思いますが、iDeCoは実はそれほど選択できる商品が多くなく、難しいものではないということです。商品自体は、保険系や株や債券等に分散投資するバランス型の投資信託、日本株や全世界株式等の投資信託とこれぐらいしかありません。

では、何を選択すべきかということになると、全世界株式の投資信託が一択かなと思っています。もちろん、年齢や状況によっても変わるかと思いますが、運用期間がこの先も15年以上ある、20代30代の方であれば、この選択で良いと思います。

その理由としては、下記のとおりです。

 

  • ドルコスト平均法によるリスク分散
  • 株式、特に外国株が利回りが良い
  • リスク分散をし過ぎない

 

ドルコスト平均法によるリスク分散

ドルコスト平均法で分散投資をすれば、長期運用(15年以上)で元本を割れていることはないというデータが多くあるということです。ドルコスト平均法は、簡単に言えば、毎月一定額を投資することで、高いときに少なく買い、安いときに多く買うことで、長期的に続けることで運用益が出るというものです。この方法ですと、感情が入った買付や売りがないため、初心者にも最も適していると思います。

かつ、確定拠出年金の場合は、そもそも毎月積み立ての60歳まで引き出せないということで、この方法を取るために考えられた制度です。

投資において、非常に強い武器が時間です。

 

株式、特に外国株が利回りが良い

株式の投資信託が良いということです。過去のデータから、預金やFX、金等の運用を比較した場合に、株式が最も安定して上がっているというデータが出ているということです。特に、日本株よりも全世界株式(特に、米国)では、利回りがよいため、全世界株式のインデックス投資をおすすめしています。

 

リスク分散をし過ぎない

リスク分散の考え方についてです。全世界株式の投資信託に一択にしてしまった場合に、株が下がったら大損するので、債券等にもバランス良く投資すべきではという考えもあるかと思います。

確かに、株に比べると債券等は安定しているため、リスクを抑えるためにポートフォリオに入れておくということ良いですが、20〜30代の方においては、そこまで安全な運用をする必要はないです。

その理由は先程述べたように、15年以上運用ができれば、利回りがプラスになるからです。そのため、必要以上にリスク分散する必要がないと考えています。

また、通常の単独で武田薬品工業の株に全資産をつぎ込めば、武田薬品と自分の人生をともにすることになり、リスク分散ができていないですが、投資信託の場合は、全世界の株式に分散して投資してくれているため、既にリスク分散になっているということです。

 

これらの点から20〜30代の運用については、全世界株式の一択として、40代から50代にかけて、リスクを減らす(安定運用する)ために、債券等も含めたポートフォリオにしていくというのが良いと思います。

 

うまく説明できているかわかりませんが、確定拠出年金・iDeCoは確実に運用しておきたいところですね。

 

最後に

今日まで、適当に選んでいた方も次回からの割付やスイッチングで内容を変えることもできますので、ぜひ見直してみてください!

 

そうそう最初に言っていました下記については、

 

・・・というか早期退職も結構退職金が積まれているので、年齢が比較的若ければ、全然ありですよね。しかも、それをそのままiDeCoに突っ込めるので、運用できる金額が増えるので、非常に有利ではと思ったり、このあたりは後ほど述べますが・・・

 

この退職金をそのまま確定拠出年金に入れることができる場合はあるので、運用できる資金が増えるので(通常であればどんなに頑張っても毎月2〜3万円しか入れれない)、利回りが3〜5%/年だとしても、投資資金が上がるほどリターンも期待できるので、早期退職の退職金はすごく旨味があるということでした。

 

以上、投資は自己責任となりますが、何か少しでも参考になりましたら幸いです。

 

 

ポジティブ・チェンジを読んで人生が変わる

日頃、仕事をしていて、この人ほんと明るくてポジティブだから、一緒に働いていて楽しい!って感じる人いますよね。

自分の行動も前向きにして、積極的になりたい!と考えている方も多いと思います。

 

自分も変われるかもと思って、その度に、本を読んだり、ネットで検索したりしてないですか?

大丈夫です。

そのやり方で、変われます。

私も一冊の本で、ポジティブ・チェンジでマインドセットが変わりました。

 

変わる

 

ポジティブ・チェンジの前に、ポジティブな人ってどういう人ですか

ポジティブな人

始めに確認ですが、どういう人をポジティブな人だと思いますか?

ポジティブで明るい人だったり、求心力がある人、そういう人物像は、自分の中で理想としてありますよね。

では、実際に自分がなりたい人物像に近づこうと思った場合に、「ポジティブな人になるぞー」というイメージでは、どうすれば良いのか全くわからないです。

あいまいなイメージでは、どんな人でも理想に近づくことはできません。

 

そのために、まずやることとしては、理想像の深掘りです。

 

自分の考えるポジティブな人とは、どんな人なのか。

明るくて、弱音を言わない人

明るいってどういう風に?

  • 笑顔が多い
  • 声が大きい
  • 誰にでも気さく

弱音を言わないって?

  • 愚痴を言わない
  • 前向きな発言しかしない
  • 肯定的な意見が多い

 

というようにどんどん深掘りをしていくことで、より具体的な人物像がする行動がわかります。

そうすることで、自分と理想像との乖離している部分が明確となります。

 

まず、自分の理想に具体性をもたせましょう。

 

ポジティブ・チェンジを読んだり、ネットからの情報で変われる人と変われない人

本で変われる

具体性のある理想像が見えてきたところで、どうすればそうなれるのかを、考えて行きたいと思います。

そこで大抵の人がするのが、「ポジティブ 思考」「ポジティブシンキング」とか、検索して出てきた記事を読んだり、本を買ってみたりしますよね。

 

そこまでは万人が同じ行動を起こすと思います。

 

そこで自分を変えられる人/変えられない人がでてきます。

自分を変えられる人は、検索して1つ読んだだけで、本も一冊で、結果が出てきます。

自分を変えらられない人は、いくら読んでも効果が見られない場合がほとんどです。

実際には、後者が多いので、こういった本は売上も高く、山ほどいろんな方が出版しています。

 

これは英語などの勉強や、プログラミングなど、何もかも共通して言えることです。

いずれにおいても、本やネット情報が溢れかえっているにもも関わらず、英語がペラペラの人が多いかと言うと、そうではないです

 

大多数の方が、英語を勉強して、仕事で困らないようにしたい!と思っているのに、単語を覚えたり、文法を覚えたりで終わっています。

英語を話すことが目的ならば、英語を話さないと話せるようにはなりません

 

掛け算ができるようになるために、教科書を読んだだけだった人はいないと思います。例題をたくさん解いたり、九九を覚えたり、何度もできるようになるまで、行動を起こしていたと思います。

 

理想とする人物像になるためにも同じことが言えます。

ポジティブな人になりたい、理想像に近づきたい!と思っているのに、理想に近づくための方法の情報収集で終わっています

理想像になるために必要な具体的な人物像が、分かっているのに、なぜ行動に移していないのか。

 

何かを変えるために必要なことは、アクションを起こすこと

アクション

「全ての始まりは、アクションを起こすこと」です。

何かを変えたいと考えた場合、普段やっていることを急に変えることはできません。変えるためには、意識してアクションすることしかないです。それも1回や2回ではなく、自然と身につくまで繰り返しする必要があります。

 

哲学者・心理学者ウィリアム・ジェームズの言葉に

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

があります。

松井秀喜が座右の銘としている言葉ですが、これからもわかるように、

「心が変われば行動が変わる。」

この初動である行動が変化のスタートとなります

 

心に変えたいという衝動を持っているのであれば、あとは行動に移すだけです。

 

私はこの一冊(ポジティブ・チェンジ)で十分でした

1冊の本

これらのことを、私は一冊の本から学びました。

学んだことのほんの一部しか紹介できていないですが、悩んでいた時に、この本と出会い行動に移すことができました。

それはメンタリストDaiGoの「ポジティブチェンジ」です。

書籍のタイトルは、あまり興味を引くものではなかったですが、脳科学的にも論理立てて説明がしているため、非常に実行に移しやすかったです。

 

著者であるDaiGoが実際に行動に起こしていることも記載されており、結果が伴っている点も信頼のおけるポイントでした。

 

最後に

本当に行動に起こせている人は少なく、日々悩みを抱えていたり、あと一歩を踏み出せずにいる方がかなり多いです。

成功している人や著名人においても、元々は悩みを持っていた方ばかりです。ただ、その人たちに共通して言えることは、行動に移しているということです。

最初の行動を起こせるかで、人生は大きく変わるといっても過言ではないと、私は考えています。

1歩踏み出せないのなら、半歩でもその半分でも、進むことで景色は変わりますよ。

転職の必須スキルはロジカルシンキング

転職活動において、どういったスキルが必要か、

エクセル、プレゼン力、分析力、営業力でしょうか。

それらも必要ですが、転職活動の必須スキルは「ロジカルシンキング」です。

ロジカルシンキングを身につけることで、全てのスキルがベースアップし、かつ転職活動における職務経歴書の作成や面接などにおいても、通過率がぐっと上がること間違いありません

転職に活用するロジカルシンキングを紹介します。

 

この記事を読み、他の人とロジカルシンキングによって差別化し、より良い転職活動にしましょう。

 

 

転職の必須スキルであるロジカルシンキングができていない例

ロジカルシンキング

  • 自分の説明にブラックボックスがある
  • 自分の結論が途中で迷子になっている
  • プレゼン資料のストーリー作成に時間がかかっている
  • 報告を起承転結でしている

自分の説明にブラックボックスがある

これは話をしていてよく感じる部分で、当人では気づきにくいものです。

AだからCですよねという話をした場合に、そのロジックは両者にとって共通のものなのかということを確認せずに進めると、そこにブラックボックスができます。

両者においてのバックグラウンドが異なる場合になどには多く見られますが、それに限らず話が飛躍していてわからないと感じる場合には、ブラックボックスがあると考えられます。

通常であれば、3段論法として、A=B、B=CということはA=Cですよねといったロジックをが存在しますが、A=Cから話を始めてしまうと、話が通じなくなってしまうことが想定されます。

バックグラウンドが同じ人ばかりと話していると、ロジックが抜けに気づかずブラックボックスを作ってしまっていることがあるので注意です

 

自分の結論が途中で迷子になっている

結論から伝えることを意識し、理由をそれぞれ説明していくと、気づくと結論が異なっていることありますよね。

これは結論ファーストを意識するがあまり、それに伴う構成を立てておらず、結論が変わってしまうケースです。ロジカルシンキングは、ピラミッドストラクチャーやロジックツリーにあるように、結論だけでなく、結論を導き出した要素もしっかりとロジックが存在します

これらを意識してロジックを構成すれば、結論にも重みが増します。

 

プレゼン資料のストーリー作成に時間がかかっている

これについては、一つ前の要素と重なる部分がありますが、プレゼンについては、伝えたいこと(結論)をファーストで考えます。

伝えたいことをより効果的に伝えるために、必要な要素を分解していくことで、プレゼンのストーリー構成の枠組みはスムーズに作ることができます

ストーリー作成に時間がかかっているということは、伝えたいことが不明瞭であるか、ロジック的に組み立てができていない可能性があります。

 

報告を起承転結でしている

ビジネスにおいて、一部を除いて、起承転結で報告することはないです。

これはよく言われていることですが、結論を伝えてから、それに関する附帯情報を話すということは、徹底するべきです。こういった点からもロジカルかどうかの判断材料とされており、面接官だけでなく、その前の転職エージェントにおいても見られていると思っていた方が良いでしょう。

 

 

それでは転職活動へのロジカルシンキングの活かし方について紹介します。

 

転職スキルは、職務経歴書の構成においても影響している

職務経歴書

職務経歴書の作成において、フレームワークやロジカルな構成は非常に重要です、

自分の成功事例やアピールポイントなどを記載しているかと思いますが、普通につらつらと書いているだけでは、数多くの経歴書を見ている人事担当者に情報が伝わらないです。

パッと見から理解しやす構成とするために、ロジカルシンキングが役に立ちます。

例えば、営業として自分の担当先で売り上げを伸ばしましたという事例の場合、

3Cなどを利用し、市場・競合・自社での環境を明記することで、どういった状況で売り上げを伸ばしたのかがわかります。かつ、そういった環境だからこそ、そのプロセスを踏んだというステップにも結びつくため、フレームワークを利用した経歴書の記載方法はおすすめです。

そもそもフレームワークとは、ロジカルシンキングにおける思考の抜け漏れ(MECE)を防ぐために使用されるものです。そのため、経歴書作成においてもフレームワークを使用することで、読み手にとってもブラックボックスを作らないので、成功事例として納得感も高くなります。

 

転職の必須スキルを用いて、志望理由をより深い内容にするためにやること

志望理由

志望動機には、グルーピングとロジックツリーを使用して作成することがおすすめです。

志望動機は、自身のキャリアとを関連して作成することで納得感が高くなり、伝わりやすいものとなりますが、実際には「職場環境を変えたいから」「年収を上げたいから」「キャリアとして経験を積みたいから」など理由として弱いものが挙げられると思います。

もちろん、こういった理由では、書類で落とされることになります。

そこで、グルーピングとロジックツリーを使用し、志望動機を詰めていく方法です。

転職を希望する先の事業内容を箇条書きし、さらにそこからロジックツリーで深掘りしていきます。これら作成時にはMECEを気にせず、どんどん書きたしていき、ある程度出揃ってから、再度グルーピングし直します。

合わせて、自分の強みやキャリアにおいても同様の方法でロジックツリーを作成し、深掘りをしていくことで強みとなっていることの裏付け・理由を明確にします。

そして、企業で作成したロジックツリーと自分のロジックツリーとで紐づけられる部分を関連づけて志望動機を作成することで、納得度の高い志望動機となるとともに、それらに対して質問された場合においても、浅い回答にならず、回答にも深みがでます。

これら工程においては、So What? / Why So? を意識して実施することで、スムーズに進むかと思います。

 

転職スキルは面接でも活躍、結論ファースト+理由は3つ用意しておく

面接

さて、ここまで書類面におけるロジカルシンキングの話をしてきましたが、最後に面接時の活用方法です。

面接においては、「結論ファースト+理由は3つ用意しとく」です。

冒頭でも述べたように、結論から話をすることは当たり前ですが、結論の納得性を高めるために、理由を3つ用意することがポイントとなります。

3つ全てを伝える必要はないですが、事前に準備できる質問においては、Why So?に対して答えられるように常に3つ程度用意しておくことがおすすめです。

なぜ3つなのかについては、複数理由があるほど結論の納得度が高まるという要素と、複数になった場合は3つ程度に集約されるということから、3つを推奨しています。

また、3つ用意していることで、質問の仕方が多少違っていても対応できることからもおすすめです。

 

転職スキルは転職活動に限らず、ビジネスに必須

ビジネス

転職活動において、なぜロジカルシンキングが活用できるかというと、ビジネスではロジカルシンキングが必須だからです。その必須であるからこそ、経歴書や面接で見られています。

ロジカルシンキングを体系的に学び、日々の業務においても意識することで、仕事の質が向上することも間違いないです。

 

体系的に学ぶのであれば、こちらの書籍がおすすめです。

伝えるということや思考を整理する技術、論理的に構成する技術など、これを読めばロジカルシンキングを学ぶことができます。

一度もロジカルシンキングについて学んだことがない方は、読んでみるべきだと思います。

 

次に、ピラミッドストラクチャーをベースとして学ぶ書籍としてはこちらです。

こちらはコンサル出身者などが推薦書籍としてよく挙げられているのをよくみるものです。

 

上記2冊については、分厚い書籍であるため、時間もないし、簡単に読みたいという方は、こちらがおすすめです。

3分程度で読めるように各ブロックに分けて、ロジカルシンキングの事例を紹介しています。簡単に学びたいという方は良いかと思いますが、物足りないと感じる場合は、上記2冊が良いかと思います。

コンサル志望の方などは、上記2冊は必読ですね。

 

最後に、思考のトレーニングがしたいということであれば、こちらの書籍がおすすめです。

コンサルの面接に使用されるフェルミ推定やケース面接の対策に用いられるものです。ロジカルシンキングのMECEやロジックツリー等を身につけるには、実際に思考の上で活用しないと身につかないため、ぜひ1日1問解くなどして、練習してみてください。

 

まとめ

ロジカルシンキングはビジネスの必須スキルといっても過言ではありません。そのため、転職活動においても、そこを見られていることも多いです。

しっかりと身につけ、自信を持って、転職活動に向かっていただければと思います。

 

 

 

その転職エージェントの選び方は大丈夫?利用時の注意

転職エージェントの利用時に注意したいことを、自身の転職経験とエージェントの方から聞いた話から紹介します。

まず、転職時には、絶対にエージェントを利用した方が良いです。ただし、なりゆきに任せて、しっかり検討せずに利用すると転職に失敗します

エージェントにも社内評価があり、営業的要素があるので、しっかり見極めて利用した方が良いです。

 

エージェント
 

 

転職エージェントは、転職が成功した方の想定年収からフィーが発生する

フィー

転職エージェントのフィーが入るシステムからお話しすると、基本的には紹介者がその会社に入社して1年経った段階で、想定年収の20〜40%程度がフィーとして担当者につきます。

言い換えれば、エージェントは、複数の求職者を自身の商品として、各社に売り込んでいき、採用となった時点で初めて想定年収という商品価値がつきます。そして、入社から1年後に売上が入ってくるというシステムです。

エージェントは社内評価を得るために、手持ちの商品を増やし、売れ残りがないようにどんどん売っていくというのが理想となります。

 

エージェントにとって売れる人材というのは、力を入れずして売れていくため、積極的に欲しいということは容易に想像できます。

しかし、売れる人材は、それほど市場に多くいるわけでもないので、各企業にとってニーズの高い人材を用意(マッチング)することで、市場価値を高めていきます。

 

その中で、エージェントよっていくつかのパターンに分けられます。

人材の扱い方のパターンは大きく3つ

  • 採用の可能性が高い案件への誘導
  • 若干下駄を履かせて届きそうな案件への紹介
  • 時間をかけてチャレンジ案件を目指す

 

採用の可能性が高い案件への誘導

これは比較的多いパターンだと私は考えています。経歴や資格等から採用の可能性の高いところから案内を開始する、あまり無理をしないパターンです。

あまり付加価値をつけず、可能性の高いところにマッチングさせるので、時間もかからず、1番ローコストで利益を出すことができます。

求職者としては、「転職する」という目的を達することができますが、大きな年収アップなどはあまり望めないパターンです。

注:求職者の方の経歴や資格に市場的価値があり、それにより、良い案件にマッチングできた際には、その限りではありません。

 

若干下駄を履かせて届きそうな案件への紹介

エージェントと求職者とがwin winとなるパターンです。

実際に求職者の希望としても、「年収を上げたい」や「人気職種への希望」などが多く、ある程度の対策をして今より上の企業に転職を目指したいと思っています。

このパターンにおいては、求職者の経歴等をしっかり棚卸しして、使えるスキルや成功事例のプロセスから再現性はあるかなど、いろいろな部分で深掘りを実施します。

その上で、希望する職種に不足している部分を、面談や推薦図書等で補ってスキルアップして行きます。

こういった過程を踏むため、1つ目のパターンより時間がかかるため、エージェントの負担も大きいと言えます。

(これ読んだいてくださいと、丸投げのこともありますが)

 

時間をかけてチャレンジ案件を目指す

このパターンについては、高年収な職種やそもそも転職先として難易度が高いところを狙う場合に当てはまります(独自の対策が必要な場合など)。

例えば、コンサルがわかりやすい事例だと思います。コンサルは、転職先としての難易度も高く、かつケース面接対策やweb試験対策など、対策すべきことが多いです。

このパターンについては、他案件に比べて、成功率も低いため、最低限のベースがないと、「ここを目指すのは難しいかもしれない」と足切りを受けることもあります。

 

自分を担当しているエージェントは、どのパターンで転職活動をサポートしてくれていますか?改めて振り返ってみてください。

 

これらの紹介した3パターンについて、エージェントにとって利益率がいいのはどのパターンでしょうか。

 

それは、かける時間と想定年収がポイントになります。

 

相談前に自分の転職市場における価値(想定年収)を把握しておくことで、エージェントからの紹介に妥当性があるのかを判断することもできつので、事前に調べておくと良いでしょう。

無料で調べるなら、ミイダスを利用すると簡単にわかるのでおすすめです。 

時間をかけるほど、利益は下がる

時間

当たり前のことですが、求職者一人当たりにかける時間によって利益が変わります。

例えば、

  • 想定年収500万円、フィー30%、工数15時間
  • 想定年収1000万円、フィー30%、工数30時間

いずれも10万/時間です。

 

つまり高年収の求職者においても、工数がかかると利益は低くなってしまいます。

これは個人の見解ですが、想定年収によってかけられる時間が変わってくるように思います。

自分のペースで進められているか、時間を割いてくれているかを、確認した方が良いでしょう。

 

1日選考会の案内は、エージェントとしてはチャンス

1日

コンサルファームなどは、1日選考会などを頻繁に実施していますが、これはエージェントにとって、非常に効率の良い機会です。

というのも、1回につき多数の求職者を紹介できますし、1面接ごとのフィードバックやその都度対策を必要としないため、工数が少なく済みます。つまり、利益率が高く保つことができます。

もちろん、1日選考会に向けてしっかりと対策をしてくれていれば、それは問題ないですが、「1日選考会を実施していますよ」というエントリーを促すメールや案内だけをもらい、それだけで応募すると、ただの商品として取り扱われているかもしれないので注意してください。

 

コンサル転職の記事については、こちらをご覧ください。

pikopikopun.hatenablog.com

良し悪しの見分け方は、時間のかけ方でわかる

エージェントの良し悪しとして、ここまでお話してきたように、どれだけ時間をかけてくれているかが、一つの指標になると思います。もちろん、他の判断要素として、情報を持っているか・対策が的を得ているか・レスポンスが早いかなどもありますが、時間という部分は、わかりやすい判断材料かと思います。

自分に価値を見出してくれているのか、ただの商品として扱われているのか、エージェントの対応から見極めましょう。

 

転職フィーを後出しで支払うよりも、適切な価格を事前に支払うことで、最良のサポートを受けることもできます。

例えば、ポジウィルキャリアであれば、年収150万アップの事例もあり、45分の無料面談でキャリア相談が可能ですので、一度キャリアに不安がある場合には相談してみることをおすすめします。

※求人を紹介するサービスではないのが特徴で、求人ありきの進め方にはならないため、純粋にキャリアについてサポートを受けるということに非常に向いています。

 

 

 

最後に、転職エージェントは使うべき

ここまで、エージェントに対しての注意をお伝えしてきましたが、本当に良いエージェントは、最高の転職活動のサポートをしてくれます。

転職活動の主役は自身なので、努力は必要です。それをしっかりとした情報に基づき、正しい方向に導いてくれるエージェントに出会えるように祈っています。

 

MRからコンサルへの転職は悪い選択ではない【MR転職】

MRからの転職先として、コンサルタントを目指すケースは結構多く耳にしますよね。

私自身も転職時にコンサルを志望し、いろいろと情報を収集していたため、それらの経験・情報を元に、選択肢としてどうなのか・難易度等についてお話しします。

 

結論としては、年収面や仕事の面白さを加味すると、MRからの転職先としてコンサルタントを目指すことは悪い選択ではないです。

ただし、難易度としては高いため、十分な対策をして転職に望むことが必要です。

 

転職先として、MRからコンサルは悪くない

コンサルタント

MRからの転職先として、コンサルが選択肢に挙がる主な理由は、年収が高いという点です。MRは年収が高い部類に入るため、転職先を検討する際に年収がダウンしてしまうことがネックとなり、選択肢が狭まってしまいます。

そういった中で、コンサルティングファームは年収が高いため、転職先として選択しやすいです。年収においては、製薬会社よりファームの方が上がりが早いため、そういった面からも、コンサルへの転職はおすすめできます。

環境要素としても、現在、各ファームの人材不足が常態化しているため、各社積極的な採用をしています。こういった背景からも、これからコンサルを志望する方にとっては、ベストなタイミングと言えます。

 

もちろん、自身のキャリアとしても、言わずもがな、コンサルティングファームに転職することは非常に有益です。

ポストコンサル(コンサルティングファーム後のキャリア)においては、コンサルティングファームでの経験を積むことで、事業企画職やマーケティング職等の中枢職に発展することができます

よく耳にするポストコンサルとしては、製薬会社のマーケティング職に就くということが多いのではと思います。

 

そもそも年収を下げない・上げたいという理由だけであれば、業務内容がかなりハードであるため、別の方法で年収を下げない転職を狙うのもありです。

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選択するコンサルティングファームは?

コンサルティングファーム

各コンサルティングファームには、母体とする会社の特徴や得意とする領域によってカテゴライズされています。それぞれ紹介します。

 

独立系コンサルティングファーム

MRからのコンサルへの転職となると、選択肢として考えるのが製薬や医療系に特化したファームへの転職です。これらは、独立系のファームとして属されますが、マーケティングや経営までなど取り扱う案件に傾向があります。

独立系ファームにおいては、医療業界の知識をより発展させ、より専門性を高めていくことができます。

 

主な製薬・医療の案件を取り扱う独立系コンサルティングファーム

  • IQVIAソリューションズ ジャパン
  • ZSアソシエイツ
  • CDIメディカル
  • メディヴァ

 

総合系コンサルティングファーム 

私がおすすめするのは、総合系コンサルティングファームです。

会計系コンサルファームと言われますが、戦略から業務改善の実行支援まで幅広く取り扱っています。そのため、自身のキャリアアップとして、幅広い知識・スキルが身につくため、ポストコンサルとしての幅も広がると言えます。

MRからコンサルへの転職で、人気の高いファームとなるため、その分ハードルも高くなりますが、その分経験できることの幅広さや年収も期待できるでしょう。

 

総合系(会計系)のコンサルティングファーム

  • デロイト トーマツ コンサルティング
  • PWCコンサルティング
  • KPMGコンサルティング
  • EYアドバオザリー アンド コンサルティング

 

戦略系コンサルティングファーム 

さらに上を目指したい、学歴・英語等にも自信がある方は、戦略系コンサルティングファームです。

コンサルファームを目指していない方も、ほとんどの方が耳にしたことがあるファームで、 年収・ハードルともに、かなり高くなりますが、キャリアとしては最高のものとなると考えられます。

戦略系ファーム出身の経営者も多く、横のつながりの形成にも環境としては言うことなしです。

(エムスリーの設立メンバーもマッキンゼーだったりします)

 

主な戦略系コンサルティングファーム

  • マッキンゼー・アンド・カンパニー
  • ボストンコンサルティング
  • ATカーニー
  • アーサー・D・リトル

 

MRからコンサルへの転職は可能か

転職面談

結論からいうと、MRからコンサルへの転職は可能です。

ただし、難易度は決して低くはなく、それなりに時間をかけ対策を練る必要があります。

コンサルの面接で、ど定番と言える「ケース面接」もさることながら、自然な面接の中でケース面接されていることもあるため、

ケースが自然とできるレベルまで身につけることは必須です。

また、評価されるポイントは、年齢で変わります。

 

年齢によって見られるポイントが異なる

第二新卒

入社〜4.5年までは、ポテンシャル採用が狙えます。コンサルとして、働く上で基本的なスキルはあるかということが見られます。

即戦力として使えれば良いですが、入社後にキャッチアップしてもらえれば良いというスタンスです。

そのため、現キャリアの延長上の領域だけでなく、様々なインダストリー・ソリューションに携わることになります。

 

20代後半〜30代前半まで

ここ辺りからの年齢は、キャリア採用となります。

現職のキャリア・スキルの内容を加味した評価がされるます。例えば、営業成績で高い評価を受けたのであれば、なぜその戦略を選び・なぜそれが最適だったのか、他に最適な方法はなかったのか、今ならどういった方法が考えられるかなどをロジカルに説明できることが求められます(ロジカルな説明は年齢に問わず、必須のスキルです)。

 

では、MRからコンサルへの転職対策はどうすればいいか

戦略

コンサル転職においては、Webテストやケース面接など、対策すべきことは多くありますが、基本として身につけておくものは「ロジカルシンキング」です。

コンサルに限ったスキルではないですが、できて当たり前というぐらい必要な要素です。特に、MRにおいてはロジカルシンキングを求められることが少なく、しっかりできている人は多くないように思います。

コンサルへの転職を検討中の方は、身につけておくことは必須ですし、コンサルに転職した後において間違いなく必要になります。

ロジカルシンキングについては、下記にも詳しく書いています。

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ロジカル・シンキングの学び方については、書籍によって学び、ケース面接対策をすることでロジカル思考が身体に染み付いていく手順が良いです。

書籍においては、体型的に学べるものとして、実際に現役コンサルの方もよくおすすめしているものを紹介しておきます。このあたりを読んでおくと、なぜロジカルシンキングが必要なのか、身につけることはできるのかといったことがわかると思います。

 

この書籍には、「問題解決」「ロジカルシンキング」など、コンサルとして必要な頭の使い方といったところが、しっかり言語化されています。ケース面接に必要な要素も同時に学べるため、コンサル転職の導入として適した書籍です。

私も、2、3度繰り返し読んでいますが、その度に新しい気づきが得られます。

 

さらに、踏み込んでロジカルシンキングを学びたいという方には、こちらの書籍がおすすめです。

 

マッキンゼー・アンド・カンパニーのエディターが基本的な技術から、実践的な問題も記載しているため、より実際に頭を使いながら学ぶことができます

 

正直この書式は初めて学ぶ人には重いため、導入でなるべくわかりやすくということであれば、漫画で学ぶ、このシリーズがおすすめです。

 

フェルミ推定・ケース面接の対策について

コンサルティングファームへの転職において、最も対策に時間を要するフェルミ推定やケース面接については、より実践的な対策となりますので、別記事でまとめています。

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終わりに

現在、MRからコンサルに転職を検討している方が、この記事をご覧になっているかと思います。コンサルへの転職は、ハードルが高く、対策に時間がかかることもあり、転職活動として体力を多く使うことになります。

しかし、コンサルの対策のために勉強したことは、普段の仕事に直結して役立つスキルであるため、自己投資として有意義なものとなります。そのため、対策を進めることでコンサルに限らず、より良い転職への後押しになることは間違いありません。すぐにでも書籍等で対策を進めるべきです。

一歩でも早く、他の方より前に進みましょう。

 

  

 

 

転職の不安を仕事面と家庭面から振り返る

 今、転職に悩んでいる方は多くいらっしゃると思います。でも、今の環境にも良し悪しがあって、転職することで環境が悪くなってしまうことや、慣れ親しんだ場所から変化することに、不安を持っているのではないかと考えました。

 

私も、転職をするまではそう思っていました。その時に感じたことなどをまとめましたので、少しでもその不安が、転職する/しないに限らず解消できたら嬉しいです。

この記事を通して、同じ不安やその時の環境などを共有することで、より良い決断の一助となれば幸いです。

 

 

転職する前の環境・不安

不安

まずは事前情報として、私の前職はMRで、医薬品メーカーの営業担当をしていました。

(仕事についてご存じない方は、以下をどうぞ。) 

 

pikopikopun.hatenablog.com

 

MRとして6年ぐらい働いており、営業所においても、比較的長い方になっていました。

家庭としては、結婚して2年目であり、結婚生活も安定してきたタイミングでした。

 

転職の不安①:仕事環境が変化すること

MRの仕事内容については、面白い部分もありますが、自分にとってはストレスを感じる部分が多かったです。

例えば、得意先に行くのが憂鬱、特約店との絡みがめんどくさい、予算達成しない時の上司のつめがつらい、転勤したくないなど、営業職として避けられない部分が、自分にとってはストレスでした。

このまま10年後、自分が楽しんで仕事をしていることが想像できず、具体的なキャリアが全く描けませんでした。

ただ、営業所にいる同僚や上司には恵まれており、その点においては全くネガティブに感じなかったため、環境を変えることに不安がありました。

 

→仕事内容・環境においては、転職に対して気持ち半々というところ。

 

転職時の不安②:給与や報酬

年収については、700〜800万と年齢からすると十分にもらっていたと思います。

他業種の同年代の中でも給与も高く、かつ住宅手当等があったため、額面以上にお金は自由に使えました。

今後の給与の上がりという部分においても、年功序列の要素も大きく、ある程度までは上がることが期待できていたため、金銭的な不安はほとんどありませんでした。

 

→給与や報酬では、不満は少なく転職に対してはむしろ給与が下がる不安が大きかった。

 

転職の不安③:家庭環境

家庭環境においては、結婚して2年目で、生活としては安定している状態でしたが、

ここでこどもを授かるというイベントがありました。

そこで考えたのが、このまま転勤のある職種でいいのかということでした。

一方で、転職することで、仕事・収入が不安定になるリスクもあったため、家庭的には悩ましいポイントでした。

 

→家庭においては、こどもが生まれるというタイミングで、安定が崩れることに不安を抱いていた状況でした。

 

 

こういった環境の中、私は転職することを決めました。

決め手については、こちらの記事でランキング形式で紹介しています。 

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では、転職後の環境について、、、

 

面白い、仕事って生活の質にこんなに影響ある

楽しい

仕事が面白いと思えるとは

仕事内容については、まるっきり変わりました。

営業職ではなく、マーケティングをしています。もちろん転勤もないです。

マーケティングについては、MRの時にも、エリアのシェアや訪問回数の管理など、エリアーマケティングもどきに携わっていたため(かなりもどき)、好きな部分だったようです(本社の方針に反発したりも、たまにしてました)。

MR時代には、スキルとして身についたものは何もなかったですが、転職後にはExcel、PowerPoint、分析ツール、企画書作成、報告書作成など、かなり成長できました。

特に変わった部分は、仕事が面白いと思えるようになったことです。

前職では、稼ぐために仕事は必要で、嫌でもやらないとと思って仕事をしていました。

でも、人生の7割近い時間を占めている仕事が、そうあるべきではないと転職して初めて気づきました。

毎日、仕事にストレスを感じている方は、仕事を見直すべきだと強く言いたいです。

 

→仕事は自分の生活に直結している

 

年収は、150万ぐらい減った

正直、年収はガクッと下がりました

未経験職種であったため、そこは仕方ない部分でしたが、かなり厳しいですね。

入社後、自分にあっていたということもあり、1、2年で100万程度年収が上がりましたが、実質MRの頃よりも年収は下がっています。

ただ、MRでは経験のできないことばかりで、転職市場の価値としては上がっていると思います。

 

未経験職種に転職を検討されているのであれば、30歳までに転職をオススメします。

さらに、現職としての転職市場における価値も確認することで、現実的な部分を知っておくべきです。

私の場合は、MR以外で考えると「医療業界」の経験という価値しか得られない状況でした。

 

→未経験職種へのチャレンジなら早く、そして市場価値を上げよう。

 

転職を進めようと考えている方は、転職サイトと転職エージェントの違いを理解しておくと進めやすいので、この記事が参考になるかと思います。

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転職の不安はあるが、将来的な安心感は全然違う

転職をしたことで、転勤に振り回されないという人生の安定を手に入れました。

どのタイミングに家を買うやこどもの将来を考えるなど、具体的に人生設計をすることができるようになりました。

転職後に育休を取得できるなど、環境は非常によくなりました。

 

あとは、安心感とは全く逆にはなりますが、チャレンジに対してのハードルが低くなりました。

元々は、この会社に骨を埋めるという精神で会社に入りましたが、転職を通して、自分で自分の可能性に枠を作ってしまっているということに気づきました。

経験してみないとできる/できないは判断できないので、転職は本当に良いきっかけでした。

 

転職の不安は、一人で悩まず相談すると意外と解決することも

スタート

 

本当に悩まれているのなら、転職エージェントと話をしてみるといいと思います。

無料ですし、何より自分だけでは気づけない提案などしてもらえますよ。

でも、「転職させたいだけ」のエージェントもいるため、そこの選別は重要です。

 

ポイントとしては、たくさんのエージェントと話して、その中からしっかり選ぶということです。

転職リクルートの会社は数多くあるため、いろいろ登録して、その中で絞っていき、自分にあったエージェントを見つけられれば良いと思います。

転職について、ネットサーフィンで情報を探すよりも、自分で経験することを上回る情報は絶対ありません

ぜひ、自分だけで転職する/しないを決めずに、相談してみてください。

 

最後に、注意です。

転職で悩んでいる方がやりがちなことですが、「転職経験のない人に転職の相談をすることです」

これ、ほんとやりがちです。

料理をしたことがない人に、料理の仕方を教えてもらうことが難しいように、転職の経験がない人に転職の仕方や良し悪しを判断することはできません

転職の経験のある友人やエージェントの方に相談することが絶対に近道です。

 

これから転職活動を進めようと思ったのであれば、下記の記事が参考になりますので、読んでみてください。

 

エージェント選びで悩んでいたら、こちらの記事が参考になります。とりあえず転職がゴールのエージェントがいるので、注意が必要ですね。

転職活動前に、必須スキルと考えているロジカルシンキングについて紹介もしています。ロジカルシンキングに自身がないなという方は、これも確認してみてください。

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MRはおすすめの職業_元MRだから言えること

昨今、大型リストラや規制等でMR(医薬情報担当者)に不穏な空気が流れていますが、MRの将来性はないのか、選択すべき職業ではないのかをお話しします。

MRを志望して転職活動中の方には、ぜひ読んでもらいたい記事です。

 

早速結論ですが、

「医療業界であること」「給与が良い」この2点から選択するに値する職業だと言えます。

 

 

MRについてあまり知らない方は、こちらで仕事内容は紹介しています。  

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MRをおすすめするのはMR像が変わってきたから

像



MRは接待や先生との付き合いが多いことから、ハードな営業職というイメージがあります。

そういった側面から、今までは

  • 体育会系
  • 盛り上げ役
  • ガツガツ
  • お酒が飲める

というMR像で、向いている人もこんなタイプだと言われていました(大学とかの就職支援の人も、そう思ってる人はまだ多そう)。

 

こういったMRが結果を出していた時代もありましたが、

最近では、接待の規制や厚労省からのガイドライン等から、そういった働き方からのシフトが求められています。

今までのような働き方では、結果を出すことができなくなってきています。

 

このような背景から、製薬会社としても、採用の基準は変わってきているようです。

もちろん、営業職らしい要素も重要ですが、

  • ひた向き
  • ロジカル
  • 情報収集能力

など継続した活動を続けられるか、ニーズにあった的確な情報を提供できるか、というところが重要になってきます。

 

ちなみに、私は、

  • 体育会系ではない
  • 盛り上げるような主役的なポジションではない
  • ガツガツしてない
  • お酒は飲めない

ですが、表彰を受けるぐらい評価されたこともありました(自分らしい営業スタイルを見つければ全く問題ないです)。

 

このようなMR像の変化がある中、従来のMR像で就職活動を進めるのは危険ですし、自分とは合わないと考えるのはもったいないです。

 

MRがおすすめポイント:他職種と比べてハードではない

比較



仕事のハードさに関しては、正直、直属の上司次第で同じ会社だとしても大きく変わります。

先輩に「転勤したら違う会社やと思え」と、よく言われたので、確かになと感じるところです。

ただ、私がMRと他の仕事の両方を経験して言えることとして、「時間の自由がある」、「自分のペースで仕事ができる」ことからも、"全然ハードじゃないよね"と感じます。拘束時間も短いですし。 

しかも、ご存知の通り年収も高いため、仕事量という観点から見ても、間違いなく時給単価は高いです。

 

仕事のハードさと年収という要素からも、就職活動において、選択肢の1つになるかと思います。

 

MRがおすすめなのは年収が高い、製薬業界に転職することの重要性

年収高い



仕事の選択において、年収は結構ウェイトの大きい要素です。

その点から、MRという選択肢が出てきたという方も多いと思います。

それは間違いではないですが、転職・就活において年収を主題と考えた場合、業界というくくりを意識した方が良いです。

年収 業界」などで調べてもらえばわかることですが、業界によって年収のベースラインが異なります。

MRが属する医療業界というのは、年収が高い部類に入ります。

どの業界に入るのかで、大方の年収は決まってくるため、職種の年収に加えて、業界の年収も意識しておくべきです。

 

参考に年収の高い業界TOP3は、

  1. 総合商社
  2. コンサル
  3. 金融

が高いです。

 

これらに比べるとMRから業界に入るハードルは低いです。年収の高い業界を検討されていれば、おすすめです。

 

医療業界は参入障壁が高い

障壁



医療業界の良さは先程お伝えした通りですが、私が1番感じている利点は、医療業界への参入という部分です。

というのも医療業界は、専門的な医療知識が必要であったり、医師・看護師など専門資格が必要なケースが多いです。

そのため、医療業界へのビジネス展開において、それらがバリアとなり、新規参入が難しいと言われています。

 

MRという形で医療業界に入り、その後のステップを考えるというのは、非常に良いキャリアです。

そういった観点からも、MRは選択すべき職業と言えます。

 

最後に

各社製薬会社で早期退職を募っているという流れがありますが、一定数すると落ち着きます。

現状だけに惑わされることなく、長期的な目線でより良い選択をしてください。

 

関連記事

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MRから転職理由【10の理由】

この記事は現職がMRの方に向けて、私自身がMRから転職した理由について、10個をまとめたものになります。

私はMRから他業種への転職をし、現在マーケティングに関わる仕事をしています。この経験から、MRで転職に悩んでいる方向けに、色々と記事を書いています。

今回は、私がMRから転職した理由・きっかけを紹介しますので、少しでも共感するところがあれば、転職に悩んでいる方の後押しができるかなと思っています。

 

ランキング

 

 

 

転勤までの長期化

これは、MRあるあるですが、1つのエリアを5.6年ぐらい担当した後に、そろそろ担当エリアを変えたいなと思っているところに、エリア追加やエリア交代がありました。

そろそろステップアップや別の営業所への異動も期待していた分、自分のプランから外れたことで、モチベーションが下がるきっかけとなりました。

また、上司からもエリア拡大後の担当先を育ててくれたら異動だと言われたので、これは長期化するなと思い、このままでは良くないと自分の将来について考えるきっかけとなりました。 

サボることで精神的な負担が大きくなっていた

モチベーションが下がったこともあり、サボることが多くなりました。卸に行った後にイオン、お昼寝にイオン、1日イオンってことも。

経験がある方もいらっしゃるかと思いますが、一度このスパイラルに陥ると、実績も上がるはずもなく、だからと言って鞭打って頑張ることもできない状態になっていました。

結果、サボることにより精神的にはダメージを負ってきていました

何か環境を変えることが必要と感じていました。

 

尊敬する先輩が転勤して行った

憧れる理想とする先輩MRがいましたが、次々と転勤して行きました。本当に社会人としていろいろ教えていただいた方々で、MRとして目指すべき方々でした。

そういった理想とする姿が身近にいなくなってしまったことで、MRへの意欲は下がりました

自分がMRとして、どうありたいのか、どこを目指しているのか、目標がなくなってしまったと感じていました。

 

結果を残して燃え尽きた

新薬が発売となった時の話ですが、既存薬とは異なり、薬剤知識等においてはフラットな状態であったため、入社歴に関わらず結果が出せるとがむしゃらに頑張っていました。

結果、成績が全国のTOP10入りし、海外研修に行くなど、かなりの高く評価を得ることができました

ただし、それを目標としてやってきていたため、目標を達成したことで燃え尽きてしまいました

MR史上一番が頑張った分、MRとしての満足感を得てしまいました。

 

考え方が変わる本に出会った

メンタリストDAIGOさんのポジティブ・チェンジという本を読みました。この中で1番印象に残っているのが、「脳は、安定するように思考する」ということです。

つまり、「変化を好まないようになっている」ということでした。

環境を変えたい、こうなりたいという理想があって、どうすればなれるかなど考えているうちに、変化を望まない結論に至ることが多いというものでした。

変化するには、先にアクションを起こすことが重要だということを知り、転職という環境を変えるという選択をしっかり考え出すきっかけとなりました

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自分の周りがどんどんと転職していった

急にきました。転職ブームというか、やっぱり人生設計を改めて考えるタイミングというのが重なるのか、周りの同じ世代の転職が盛んになっていました。

私自身は内資系の製薬会社であったため、転職する人はかなり稀で、選択肢に転職というものは薄くしかありませんでした

しかしながら、同世代のMR・MSさんが同じタイミングにどんどんと転職していったため、嫌でも転職を考えるきっかけとなりました。

 

プロフェッショナルになりたいと思わなかった

MRとしての成長という部分ですね。

今の会社にいて、自分は営業としてマネージャーとか所長とかになりたいかと考えた時に、全くなりたいと思えませんでした。

営業以外であれば、本社のマーケティング職などには興味がありましたが、それを叶えるには5年、10年かかることが容易に想像ができました。

目標のない人生はつまらないと思い、転職したい思いは大きくなりました

 

MRとしての将来が不安だった

MRに対する規制が強くなる中、メーカーとしては新薬がなかなか出てこない状況が続き、MRとして、自分は生き残れるのか不安になりました。

全国転勤がつきものであるため、人生設計もしにくいこともあり、不安な環境が続くことが良いと思えなくなりました

もちろん、高収入であり、働き方にもある程度自由がきくため、良い仕事だと思いますが、自分の将来像は描くことができませんでした。

 

単身赴任の40代のMRが待合室で面会を待っている姿を見て

自分が中年となった時に、家族と離れて暮らしていることを想像したときに、こんなMRになっているのではと焦りを覚えました。

そういう中年MRを見かけるたびに、不安と焦りが募りました。

昨今大型の早期退職を募る企業が相次いでおり、その不安とも戦いながらMRを続けていたら、どうなっていたかと思うと、20代のうちに転職をしておいてよかったと振り返ってみてもそう思いました。

 

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こどもを授かった

第一子を授かりました。この子との将来を考えると単身赴任をしたくないという思いが強くなりました。

妻もMRをしていて、本当に自分たちの未来について語り合ういい機会になりました。

自分の未来だけでなく、家族の未来を考えたときに、私の場合は転職という選択になりました。

 

まとめ

現在、転職して、全く後悔はありません。

転職したことで、チャレンジしてみたいことなどにドンドンやってみようというマインドセットにもなりました。

 

この中で当てはまものがあった方は、考える前に何かアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。

 

参考記事

MRから転職を検討している方は、以下の記事が参考になりますので、確認してみてください。

 

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